辰砂から水銀朱精製までの生産工程と作業道具

水銀朱の生産はまず辰砂鉱脈がある岩体から辰砂鉱石を割り取る作業「採掘」から始まります。道具は楕円形の円礫を用いた石杵を使用していました。

辰砂鉱石には不要鉱物を多く含むため、純粋な辰砂粒のみを選別する必要があります。その方法は「粉砕」と「選鉱」です。粉砕でも石杵を使用していました。そして3~4㎝程の深さがある数個の円形の窪みを持つ石臼(凹台(くぼみだい))を使用します。窪みに、砕いた辰砂鉱石を入れ、粉状になるまで粉砕・磨りつぶしを行っていました。

それらの石器が若杉山辰砂採掘遺跡から大量にみつかっており、そられ石器の一部が国の重要文化財に指定されています。

出土石器からみる辰砂選鉱作業工程


若杉山遺跡出土石器