国史跡 若杉山辰砂採掘遺跡とは

全国唯一! 最古の金属鉱山遺跡! 若杉山辰砂採掘遺跡

若杉山辰砂採掘遺跡は、邪馬台国があった時代の弥生時代後期から古墳時代初頭(1世紀~3世紀)にかけて、水銀朱の原料となる辰砂と呼ばれる鉱石を採掘していた遺跡です。
遺跡内には当時の採掘跡が、良好な形で、ほぼそのまま残されています。(奇跡です☆)

現在のところ、辰砂採掘の実態が把握できている弥生期の遺跡としては全国で唯一の遺跡となります。令和元年10月16日に国の史跡に指定されました。

金(ゴールド)よりも貴重だった!? 世界が追い求めた古代の赤「辰砂」とは

辰砂

古代の赤(赤色顔料)には主にベンガラ、水銀朱、鉛丹の3種類が使われていました。そのうちの水銀朱は辰砂から作られます。

辰砂とは水銀(Hg)と硫黄(S)からなる鮮やかな赤色をした鉱石です。
弥生時代から古墳時代にかけて、辰砂(水銀朱)は呪術的意味合いが強い産物となり、大変貴重なものとして取り扱われていたそうです。実例としては墳墓の彩色や埋葬者の肌に塗布するなど葬送の儀式に使われていました。

日本列島で呪術的要素が強まった理由は、中国大陸から持ち込まれた「神仙思想」の影響だと考えられています。古代中国で辰砂は不老不死の仙薬の主成分でした。※実際は水銀に毒性があるため体内に取り込むと有害です。古代中国では、辰砂の赤は「血の色」や「太陽の色」、地中から現れる「大地の血」であると考えており、そこに神秘性を見出していたようです。

中国以外でも特に西洋では神秘の鉱物と認識され、「賢者の石」と呼ばれていました。