公開日 2022年06月03日
マダニが媒介する感染症が阿南保健所管内でも発生しています。
マダニに刺咬されないことが重要です。注意してください。
1. 日本紅斑熱
○感染経路
野山に入り紅斑熱群リケッチアの病原体を持ったマダニに刺咬されることにより感染します。
○症状
頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症します。潜伏期は2〜8日。重症化すると死亡することもあります。
○検査所見
CRP(炎症があることを示す血液検査)の上昇、肝酵素(AST、ALT)の上昇、白血球減少、血小板減少などがみられます。
2.SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
○感染経路
ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類されるウイルスをもつフタトゲチマダニ等に刺咬されることにより感染します。2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告されました。
○症状
6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。
○検査所見
血小板減少、白血球減少、血清電解質異常(低Na血症、低Ca血症)、血清酵素異常、尿検査異常などがみられます。
※有効な薬剤やワクチンはありません。
詳しくは、徳島県ホームページをご覧ください。
参考資料
【リーフレット】マダニが媒介する新しい感染症SFTS[PDF:1.27MB]
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