公開日 2021年12月06日
空き家を適切に管理する責任は、空き家の所有者または管理者にあります
空き家は個人の財産であり、所有者や管理者は空家を適切に管理する責任があります。
空き家の管理を行わず放置することは、近隣の生活環境に悪影響を与えかねません。
瓦や外壁等が落下し、近隣の家屋に損害を与えること又は通行人にケガを負わせることがあった場合、損害賠償を求められる可能性があります。
※民法第717条第1項抜粋(土地の工作物糖の占有者及び所有者の責任)
土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。
空き家の自己点検をしましょう
点検表にて空き家の状態を確認しましょう。
□ | 雑草・樹木が繁茂していないか。定期的に管理できているか。 |
□ | 外壁や屋根・軒下が変形・破損・腐食している |
□ | ゴミの不法投棄がある |
□ | 窓のガラスが割れ、扉等が傾きにより開閉しない |
□ | 室内で雨漏りしている |
□ | 塀にヒビや傾き、割れがある |
あなたも空き家所有者または管理者になるかもしれません
空き家の取得原因は、相続によることが多いです。
被相続人(亡くなった人)の死亡時点で、相続は以下の順位で発生します。配偶者は既に相続人となります。
1 | 子 | 既に亡くなっている場合は、孫 |
2 | 親 | 既に亡くなっている場合は、祖父母 |
3 | 兄弟姉妹 | 既に亡くなっている場合は、甥姪 |
登記名義人(家屋の登記上の所有者)が死亡したにもかかわらず、死亡者のままにしておくと、相続が何代
にも渡ってしまい、相続人が多数発生してしまうケースが多くあります。(未登記のままにしておく場合も同様
のことがいえます。)
自身の親に相続する空き家がなかったとしても、突然、思わぬ親戚の空き家の相続が発生する可能性があります。
一度、所有又は相続している不動産の名義を確認しましょう。