公開日 2010年11月10日
職人、技術者…と呼び名は違っても、物づくりをする人たちの眼差しはどこか似ていて、真面目で、静かで、誇り高い。集中し始めると寡黙がちなのは、いい仕事をすれば、物そのものが語ることを知っているからだ。
阿南市には、伝統工芸や伝統芸能など、歴史や風土から生まれた「技」もあれば、現代の最先端をいく「技術」もあります。
二百年の歴史を持ち、営々と伝承されてきた阿波人形浄瑠璃芝居。浄瑠璃のテンポ、間に合わせ、熟練された人形遣いの微妙な手・足・指の「動き」が、「技」が、人形の喜怒哀楽を見事に表現しています。
那賀川の清流を利用して運ばれた材木を材料にして作られる建具や家財等は優れた木工品として古くから知られており、今も現代感覚を取り入れた技術力の高い製品が支持されています。
瓦づくりは、淡路島の瓦職人が、たまたま遍路の途中で良質の粘土をみつけたことから始まったといわれ、職人たちの丁寧で確実な技が現代につながっています。
また阿波踊りの躍動感を竹細工で表現した阿波踊り人形も、竹の持つしなやかさを巧みに取り入れる技から生まれたものです。
阿南市を代表する現代の最先端技術は、当市に本社を置く化学会社の発光ダイオードで、これを応用した様々な技術が開発されています。また、高度なエレクトロニクス技術を新分野に広げるエンジニアリング会社の新技術や、ベンチャー企業による新たなシステムが、未来を拓く技として、開発されています。
![]() 阿波人形浄瑠璃(あわにんぎょうじょうるり) 中村園太夫座(なかむらそのだゆうざ)(岡花座(おかばなざ)) |
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![]() 竹炭(ちくたん) |
![]() 福井瓦 |
![]() 竹細工 |
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![]() 蛍光体・発光ダイオード製造メーカー |
![]() 総合プラント製造メーカー |