ジャズで輝く 阿南の若き音楽家

公開日 2026年10月28日

 

キラリ輝く 第12回【徳島ジュニアジャズ楽団所属 富岡西高等学校の生徒さん】との対談

キラリ輝くの第12回目は、今年度新たに創設されました徳島ジュニアジャズ楽団に所属している富岡西高等学校の生徒さんたちと対談させていただきました。

ジャズを始めたきっかけや、徳島ジュニアジャズ楽団の設立を記念して開催された「阿南BIGBAND JAZZ FES」、これからの阿南市についてなど内容盛りだくさんとなっております。

若き音楽家たちの魅力に迫ります。


徳島ジュニアジャズ楽団

 

富岡西高等学校2年生

江上 舞さん

(えがみ まい)


徳島ジュニアジャズ楽団


富岡西高等学校2年生

佐藤 由衣さん

(さとう ゆい)

 

 

対談

岩佐市長=【岩】 江上さん=【江】 佐藤さん=【佐】

 

【岩】
今日は時間を取っていただいてありがとうございます。この「キラリ輝く」という企画は、阿南市の中でキラキラ輝いている人と対談させてもらい、市民の皆さんにも「こういう輝いている人がいっぱいいるんだな」ということを知ってもらおうという企画です。ジュニアジャズ楽団の設立があったので、今日はお2人に代表して色々とお話を聞かせていただけたらと思います。

まずは自己紹介から、私は市長をしております岩佐と言います。市長になってまだ3年弱なんですけども、自身は羽ノ浦町出身で、高校は富岡東高校です。また、小学校6年生の時には岩脇小学校で金管バンドが立ち上がり、今でもある岩脇小学校金管バンドの初代メンバーで、トロンボーンを担当して吹いていました。それではお二人も自己紹介をそれぞれお願いしたいと思います。

 

【江】

富岡西高校2年の江上舞です。ジュニアジャズ楽団ではトロンボーンを担当しています。

 

【佐】

同じく富岡西高校2年の佐藤由衣です。ジュニアジャズ楽団ではトランペットを担当しています。

【岩】

ありがとうございます。2番目の質問になりますが、音楽はいつから始められましたか。

 

【江】

私も由衣(佐藤さん)も、中学校1年生の時からです。

 

【岩】

2人とも阿南第一中学校出身ですか。(取材は普段練習されている阿南第一中学校で行っております。)

 

【江】

阿南第一中学校(江上さん)と阿南第二中学校(佐藤さん)です。

 

【岩】
阿南第二中学校は当時グリパラ(ジャズバンド部)ですよね。阿南第一中学校は吹奏楽部ですか。

 

【江】
阿南第一中学校は吹奏楽部という名前なんですけど、ジャズもやって美味しいところ取りみたいなことをやってます。

 

【岩】

ジャズに触れたのは中学校に入ってからですか。

 

【江・佐】

はい。

 

【岩】

 小学校の時とか何か音楽はやっていましたか。

 

【佐】

 全然楽器を吹いたりすることはなくて、中学校で部活に入らなければならなくなった時にジャズバンド部があったので、最初は軽い気持ちで入ってみようと思って入りました。

 

【江】

 何かピアノを趣味でやるって言わなかったっけ。

 

【佐】

ほんとに触るだけ。

 

【江】

私も一緒で、小学校に金管バンドがなかったので何も触れてこず、最初は茶道部に入ろうとしていたのですが、新入生向けに歓迎コンサートをしていて、それを見て入ろうと思って入りました。

 

【岩】

小学校の時は何か体育系含めてやっていましたか。

 

【江】

やっていないです。

 

【佐】

同じくやっていないです。

 

【岩】

むかしから音楽を聴くのは好きでしたか。

 

【江・佐】

はい。

 

【岩】

ジュニアジャズ楽団ではトロンボーンとトランペットですが、中学校の時はそれぞれ何のパートでしたか。

【江】

今と変わらずトロンボーンです。

 

【佐】

私も今と変わらずトランペットです。

 

【岩】

トロンボーンとトランペットの担当になった理由は何かありますか。

 

【江】

入るに当たって色々な楽器を吹いていって、一番吹きやすかったのがトロンボーンで、そのまま希望通りになったという感じです。

 

【佐】

 最初は軽い気持ちで入ったので、とりあえず楽器体験をして、その時にトランペットの先輩と一番仲良くなって、それで希望して入れました。

 

【岩】

私は小学校の時に金管バンドで、当時一番背が高くて手が長いからトロンボーンね、みたいな話で吹いていました。
お二人は体験してみて吹きやすさや繋がりからトロンボーン、トランペットという感じですね。他の楽器で吹いてみたいや、弾いてみたいものはありますか。

 

【江・佐】

あります。

 

【江】

私はバリトンサックスです。一番大きいサックスがやりたくて、中学校の時にずっと言っていたんです。後輩がバリトンを吹いてて「先輩吹いてみますか」と貸してくれたんですけど、全然音が鳴らなかったです。楽器は向き不向きがあって、私はバリトンを全然吹けなかったので来世に期待します。

【佐】

バリトンよりも一回り小さいテナーサックスです。

 

【岩】 マウスピースで吹く金管とサックスは少し違って難しいですよね。バリトンサックスは来世に期待なんですね。
実際のところ、ジャズを吹いていて何が楽しいとか、どういうところが良いと思いますか。

 

【江】

今私たちは高校で吹奏楽をやっているのですが、そこと比べて思うのは、吹奏楽の方がきっちりしていて、かしこまってて硬いんです。だからこそ洗練されていて綺麗な感じがありますが、ジャズはそれよりもダイナミックでみんな自由な感じがします。もちろん決まっていることもありますが、その中で自分のやりたい表現をそのままできる感覚が強くて、そういうところが好きです。

 

【佐】

 舞とすこし似ていますが、高校に入ってからジャズの方が楽しいなと実感して、ジャズは勢いで乗り切れるところがあります。

 

【江】

吹奏楽は勢いでいったらやりすぎと怒られます。

 

【佐】

そうなんです。ジャズは勢いでいけて楽しいです。

 

【江】

ジャズは自分の感情も乗せやすく、吹奏楽は気持ちを抑えなければいけないことが多いですが、ジャズは感情を出しやすいのが楽しいです。

 

【岩】

吹奏楽は全体のバランスがあって、自分を出し過ぎるとだめなところもあるんですね。
 富岡西高校では吹奏楽をやっている中で、そのあたりの切り替えはどうですか。

【江】

最初はお互い苦労しました。中学校でジャズをやって、高校で吹奏楽を始めた時は、ジャズの吹き方が染みつきすぎて「強すぎる」とずっと言われていました。今でも言われますけど、あの頃に比べたら多少は区別できるようになってきたかなと思います。

 

【岩】

 それぞれに良さがありますよね。吹奏楽も同じ楽器を担当しているんですか。

 

【江・佐】

はい

 

【岩】

ジャズはリズムに合わせて体を揺らしながら演奏したりして、楽しいですよね。この間も桑野のサマーフェスティバルでグリパラ(阿南第二中学校)が会場を盛り上げたり手拍子をもらったり、ジャズならではの良さがあると思います。今回のジュニアジャズ楽団の話が来た時はどうでしたか。

 

【江】

めっちゃ嬉しかったです。中学校を卒業する時に遠藤先生から「卒業後もジャズができる環境を作りたい」という話を聞いていて、高校1年の冬に「作るよ」と話をいただいた時は本当に嬉しかったです。

 

【佐】

 もうジャズはできないと思っていたので、私もとても嬉しかったです。

【岩】

 ジャズを二人が楽しんでるのは嬉しく思います。
余談になりますが、50年前くらいになりますが、当時、私の親がアメリカに行ってました。そこで向こうの文化に触れてジャズのレコードを持って帰ってきて、それを聞いていました。自然と拍をとっていたりして、そういうのがジャズの良いところだなと思います。
話を少し戻しますが、練習していてうまくいかなかった時には、皆さんでどのように乗り越えていますか。

 

【江】

ひたすらに練習です。できないところがあるならそこを練習してどうにかするというのが私の考えです。

 

【佐】

 間違えても気にしても仕方がないので、次頑張ろうという感じです。

 

【岩】

 曲によって、テンポが速いや難しい曲はありますか。

 

【江】

あります。トランペットとかなら高い音が難しいです。

 

【岩】

ソリストになって1人で目立って吹く時に緊張や失敗した経験はありますか。

 

【江】

失敗したこともあります。中学校の時に先輩が抜けて自分がソロを吹くとなった時はとても緊張していたと思うんですけど、今は色々な場を踏んで慣れてきたのでそこまで緊張もしないです。

 

【佐】

 最初は緊張しましたけど、毎年神戸でやっているジャズフェスでソロを吹いた時にスポットライトに照らされて「うわ、めっちゃいい!」となってからソロが好きになりました。

 

【岩】

ソロでトランペットを吹くときは、高い音が来たときも日頃の練習の成果で自信満々で大丈夫ですか。

 

【江】

ソロは止まらない限り、どれだけ間違えても自由なので、みんなで同じ動きをして1人だけズレる方がよっぽど緊張します。ソロは自分一人なので間違えても恥ずかしいのは自分なので。

 

【岩】

 先日の5月10日の阿南ビッグバンドジャズフェスで客席がいっぱいで、立ち見もいた状況でしたが、当日までの気持ちと吹き終わっての感想はどうでしたか。

 

【江】

中学時の吹奏楽部は、イベントに出させてもらうとか、自分たちが主となってやる音楽イベントは初めてだったので、もちろんビッグバンドジャズフェスはサニーサイドさん(サニーサイドジャズオーケストラ)達もいて私たちだけではないですが、お客さんが集まってくれるか不安でした。実際にステージに立った時は「こんなに埋まることがあるんだな」と思いました。最初は、私たちが見る席も確保していたんですが、席が足りないので客席に変わったくらいで。終わっては「本当楽しかった」の一言で、特に全出演団体100人くらいの全員で吹く曲が特別で楽しかったです。

 

【岩】

最後の全員演奏ですね。佐藤さんはどうですか。

 

【佐】

迎えるまではMCが大丈夫かなと思っていたくらいで、最後の全員での演奏がずっと楽しみでした。

 

【江】

MCめちゃくちゃ噛むんですよ。読めない漢字もあったり。練習の時は、噛んだりしてましたが、本番では大丈夫でした。

【岩】

実際当日迎えて満席の状況はどうでしたか。

 

【佐】

本番前に遠藤先生かな、「お客さんがめっちゃ入っているよ」と聞いて後ろからみにいったんですが、もっと嬉しくなりました。

 

【岩】

入り口のホワイエにも入りきらないお客さんがいたりしましたもんね。

MCも終わって、吹き終わったときの感想はどうですか。

 

【佐】

演奏が終わってみんなニコニコで「楽しかった」と言っていました。

 

【江】

本当は演奏後は疲れるんですが、アドレナリンがでてて疲れが感じないくらいでした。

 

【岩】

今度の文化の森である、9月20日の四国ビッグバンドジャズフェスティバルも当日聞きに行こうと思っていますので、楽しみにしています。これがジュニアジャズ楽団としての2回目の出演ですよね。トップバッターなんですね、頑張ってください。

 

【江】

ありがとうございます。今回は四国なので色々な団体が参加するので聞く方も楽しみです。

 

【岩】

ここからジャズのことから話が変わりますが、阿南市の好きなところや魅力は何だと思いますか。

 

【江】

すごい良い意味で「程良い」ところだと思っています。田舎だとは思うのですが人も多く、自然もあって生活する分にも困らないところです。今私たちが住んでいるから分からないこともあると思うので、大学とかで県外に出たときに更に気づくものもあると思います。

 

【佐】

 私自身は自然がいっぱいある方が好きなので、阿南市が合っているなと思います。山も川も海もあって、ふとした時に自然を見て「綺麗だな」と思えるところが好きです。

【岩】

 逆にこうだったらもう少し良いなと思うことはありますか。

 

【江】

 自分の地域(阿南第一中学校の校区内)に公園が全然ないので、妹や弟など下の子たちが遊べる場所やゆっくり過ごせる場所が増えればいいなと思います。

 

【岩】ありがとうございます。先ほど話もありましたが、大学で県外に出るのも勉強したい分野があったりで出て行くこともあると思いますが、学生の時から阿南に愛着を持って、阿南いいなと思って、帰ってきたいと思えるように、また、仕事も含めて阿南のことを学生のうちに知ってもらえるようにするのは、私としても、よりよい町にするために、力を入れていかないといけないことだと思っております。

ジュニアジャズ楽団があるということも阿南の魅力の一つだと思います。高校卒業まで1年あるので、ジャズ、吹奏楽も含めて一生懸命頑張ってほしいなと思います。次に、こんな阿南市になれば良いなとかあれば教えてほしいです。

 

【佐】

 自然はこのまま残していってほしいです。また、「阿南と言えばジャズ」というくらいに持っていけたらいいなと思うのと、イベントがある時に「ジュニアジャズ楽団を見るために来ました」という人が増えたらいいなと思います。


【岩】

昔はジャズ列車があったりして、駅でジャズの音が聞こえたりする場所もありました。
駅に限らず、阿南市に町のどこかからジャズの音が聞こえるようになれば良いなと思います。

 

【佐】

確かに色々な人にジャズを聴いてほしいと思います。

 

【江】

高校でもジャズが出来る部活動があれば良いなと思います。神戸はジャズが盛んで部活も多いので良いなぁと思うことがあります。ジュニアジャズ楽団が出来たのは嬉しいですが、もっとジャズに触れる場所が増えてほしいです。

 

【岩】

ありがとうございます。最後になりますが、 これからどのように自分自身がキラリと輝いていきたいですか。

 

【江】

 ジュニアジャズ楽団はたくさんの方が関わって時間もお金もかけて作ってくださったものなので、できるだけ長く続くものであり、阿南や地域の人にも愛されるような楽団にしていきたいです。与えられたもので満足せず、それをきちんと生かして活動につなげられるようにしていきたいです。

 

【佐】

先ほども言いましたが、「阿南と言えばジャズ」と言えるくらいに持っていきたいのと、ジュニアジャズ楽団を目指して来てくれるファンを増やせるように頑張りたいです。

 

【岩】

 これからも自信を持ってステージをこなしてジュニアジャズ楽団のジャズを聞きに来る人が増えるように頑張ってください。今日はありがとうございました。

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