地域を守る若い力 未来の防災リーダーたち

公開日 2026年08月28日

 

キラリ輝く 第11回【阿南第二中学校 中学生防災士さん】との対談

キラリ輝くの第11回目は、防災士の資格を中学生で取られた、阿南第二中学校の生徒さんたちと対談させていただきました。

若い世代から見る防災、これからの阿南市についてなど内容盛りだくさんとなっております。

未来の防災リーダーたちの魅力に迫ります。

 


阿南第二中学校3年

部長

嘉見 あかりさん

(かみ あかり)


阿南第二中学校3年

副部長

清 美玲さん

(せい みれい)


阿南第二中学校3年

 

片山 優さん

(かたやま ゆう)


阿南第二中学校3年

 

松田 結優さん

(まつだ ゆゆ)


阿南第二中学校2年

 

栁川 美結さん

(やながわ みゆう)


阿南第二中学校教諭

顧問

谷中 英昭さん

(たになか ひであき)

※コンピュータ・ボランティア部所属

 

対談

岩佐市長=【岩】 嘉見さん=【嘉】 清さん=【清】 片山さん=【片】 松田さん=【松】 栁川さん【栁】 谷中さん=【谷】

 

 


【岩】 皆さんこんにちは。 市長の岩佐です。 今日は夏休みのなかこのように時間を作って市役所に来ていただいてありがとうございます。「キラリ輝く」は、阿南市の中でキラリと輝いている人にインタビューをして、思いや今後の抱負、また阿南市に対してどういう思いを持っているのかなどを聞かせてもらう企画です。 皆さんが大人になっていく中で、また阿南で活躍してほしいという思いを持って、様々な意見やお話を聞かせてもらいたいと思っています。 今回、皆さんが防災士の資格を取られたということで、市民の皆さんに広く活動を知ってほしいなと思い、お話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

 

【岩】 私にも子供がいて下の子が割と皆さんに近い世代かなと思います。生まれも育ちも羽ノ浦町です。 市内色々なところを見させていただいて、阿南市をより良くしたいというのが一番で、その中でも防災は非常に重要だと考えています。 私の中で1つ助けになっている経験がボーイスカウト活動です。キャンプに行ったり、ロープワーク、火起こしなどをやってきました。 マッチで焚き火をつけた経験などは、自分の中で役に立っているかなと思います。 市長としての強い思いは、阿南市民約6万5千人の1人1人の命を失わせないことです。災害が起きても誰一人死亡させることがないようにという思いで取り組んでいます。 特に「災害関連死」と言われる、避難所などで命を落とすことがないように、市民の命を預かっているという思いで頑張っています。 皆さんの活動は心強い限りです。それでは、皆さんの自己紹介をよろしくお願いいたします。

 

【嘉】 阿南第二中学校3年の嘉見あかりです。お願いします。

 

【清】 阿南第二中学校3年の清美玲です。よろしくお願いします。

 

【松】 阿南第二中学校3年の松田結優です。本日は短い間ですがよろしくお願いいたします。

 

【片】 阿南第二中学校3年の片山優です。よろしくお願いします。

 

【栁】 阿南第二中学校2年の栁川美結です。お願いします。

 

【谷】 阿南第二中学校教諭で、コンピュータ・ボランティア部の顧問をしております谷中英昭と申します。よろしくお願いします。

 

【岩】 ありがとうございます。リラックスして、緊張せず話してください。

 

【岩】 まず、防災士の資格を取得するに至った理由や経緯について教えてください。 清さんからお願いします。

 

【清】 私が防災士を取得した理由は、近々起きる南海トラフ地震でどのような行動ができるのかを学びたかったからです。

 

【岩】 学校や自分の周りがどのようになるか分からないですよね。周りの状況がつかめない中で、自分に何ができるかという思いからですね。 松田さんはどうですか。

 

【松】 私は、地域の人や周りの人のためになれたらいいなと思ったからです。いざという時に、試験を通して身につけた知識で守れる命を多くできたらいいなと思いました。

 

【岩】 普段から地域のために何かできないかという思いを持っていましたか。

 

【松】 学校でも生徒会の本部役員になり、そういう気持ちはありました。

 

【岩】皆さんはコンピュータ・ボランティア部に入っているんですか。

 

【谷】 はい、コンピュータ・ボランティア部に入っていて、放課後の部活動の時間にボランティア活動やタイピング練習をしていました。 防災士の勉強をする時間を確保できたこともきっかけの一つです。 他の部活だと放課後に集まって勉強するのは難しかったと思いますが、この人たちはボランティアが大好きなので、防災でも活躍してもらいたいと思いました。

 

【清】 他には、職員室の入り口の上にある賞状の調整をしたり、掲示物を貼り直したりする活動もしていました。

 

【谷】 雑用的なこともありますが、喜んでボランティアをしてくれるので学校としては助かっていました。

 

【岩】 素晴らしいですね。コンピュータ・ボランティア部から防災士の資格を取ったそれぞれの思いがあり、災害を考えた時に何ができるかという思いを持ってくれたのは本当にありがたいです。

 勉強や資格取得を経て、防災に対する考え方が変わったことはありますか。 片山さん、どうですか。

 

 

【片】 最初は災害をどこかあまり自分と関係ないことだと思っていましたが、勉強をするうちに「いつ来るか分からない、今来るかもしれない」と改めて感じ、生き残るための備えの大切さを実感しました。

 

【岩】 自分の身を守る「自助」も大変なことだということが分かったと思いますが、 何か今までできていなかったことなどの気づきはありますか。

 

【片】 防災バッグの準備や避難経路の確認を家族でできていなかったことに気づきました。

 

【岩】防災バッグの準備についてなど、家族と話し合いはしましたか。

 

【片】経路確認については話し合いを行いました。

 

【岩】 自分一人ではなくて、家族での共有も必要ですよね。 松田さんはどうですか。

 

【松】 私も最初、自分には関係ないと思っていましたが、試験後は日本各地で起こっている地震やこれから起こるかもしれない地震の情報を詳しく考察して、自分にできることがあると考えられるようになりました。

 

【岩】 いつ頃から防災士の資格取得を目指しましたか。

 

【片】去年の秋か冬ぐらいからです。

 

【岩】能登半島地震から1年くらいのときですね。
私自身も大きな災害には直面していないのですが、20代の頃に阪神・淡路大震災が起きた時、当時は鳴門に通っていたのですが、朝の揺れで目が覚めて状況の深刻さを知りました。
6月末から7月頭には能登半島地震の被災地に行ってきましたが、時間が経っても段差や道の被害が残っています。 被害を実際に見ることは難しいですが、今はバーチャルなどで浸水状況が見えるツールもあるので、今後も関心を広めてほしいと思います。

 

【岩】 地域や学校の防災訓練に参加したことはありますか。参加して感じたことを教えてください。

 

【嘉】 学校の防災訓練にはいつも参加しています。 訓練では焦らず早く行動できますが、実際に南海トラフ地震などが起きた時は焦って行動できないのではないかという不安がありました。 しかし、資格を取得してからは「みんなを引っ張っていかなければならない」という気持ちが強くなり、不安が少し減りました。 これからは、もし地震が起こっても冷静にみんなを引っ張っていくことができるように心がけていきます。

 

【松】 昨年の冬に阿南第二中学校で避難所開設運営訓練をしました。その時に、誰が何をするか役割を決めておくことの大切さを感じました。決めておかないといざという時にミスがあったりして、スムーズに運営開設できないからです。これから訓練があるときは実際の状況を考えながら積極的に参加したいです。

 

【岩】 資格を取ると視点が変わりますね。避難所開設も、誰かがやってくれる、市職員がやってくれるのを待つのではなく、逃げてきた人たちの中で役割を割り振り、協力して開設していく必要があります。災害時に何をするのかが分かっていても、自分一人が全部できるわけではないので、「あなたこれやってください」という割り振りができることも必要になります。皆さんのように意識が変わることは大変重要です。

 

【岩】 将来、地域の防災活動にどのように関わっていきたいですか。

 

【清】 将来は、避難所開設や避難誘導について自分にできることをしっかり理解し、防災士として学んだことを発揮できるようにしたいです。

 

【栁】 今まであまり関われていなかった防災活動に積極的に取り組み、防災士としての自覚を持ち行動していきたいです。

 

【岩】 先ほどもありましたが、資格をとって意識変化があったんですね。日頃の備えについて、友達や周りの人に広めるために何ができると思いますか。

 

【清】橘地域の防災訓練があったときに参加者に防災バッグが支給されました。

 

【岩】全校生徒に配られたのですか。

 

【清】協議会が行ったもので橘の人が対象となります。

 

【岩】ヘルメットがどこにあるかなど普段意識していますか。

 

【清】しています。

 

【谷】 学校では去年から、毎日登校したら全員ヘルメットを教室まで持って上がり、すぐに被って逃げられるようにしています。自転車通学の生徒も被ったまま教室に来たりしています。

 

【岩】栁川さんは津波でどこまで浸水するかなどは知っていますか。

 

【栁】 はい、私は防災士になる前から津波の浸水地域などは考えていました。

 

【岩】すごいですね。この間、津波浸水のハザードマップの見直しが行われまして、新しいマップを制作していくことになります。地震発生時に、周りの道路がどんな状況になるかや水がどこまで来るのか考えたことはありますか。

 

【谷】防災公園に行って、青木さんや山本さん(防災士)から説明を受けて、ここまで水が来る、ここまで水が来たら上に避難することなど学びました。まちの屋根は浸水するということで山の上から橘のまちを見ました。

 

【岩】 橘、福井とかは津波浸水リスクが高いと言われているので、どういう経路で避難するのかや、家屋の倒壊で避難経路が使えなくなる場合もあるので、そういったこともイメージして防災活動に取り組んでください。

 

【岩】資格を取って自分の周りで友達や家族の命を守るために何が必要ですか。

 

【嘉】 私は避難経路の確認が不十分なので、少しでも被害を少なくするために避難経路の確認を進めたいです。

 

 

【岩】 自分の家から近くの避難所へ行く時に、避難の妨げになるものなど想定できますか。

 

【嘉】 想像してみたらあるかもしれません。

 

【岩】 ブロック塀の倒壊や電線の垂れ下がりなど、想像と対応力をこれからも日頃から磨き上げてほしいと思います。清さんはどうですか。

 

【清】 家族がミニスーパーを営んでいるので食材は問題ないと思っていたのですが、自宅にいるときに地震が来たら食品や水などどうにもできないこともあるので、家での備蓄もしっかりしなければならないと感じています。

 

【岩】防災士になってどのくらい備蓄しておくべきか知っていますか。
何日分やローリングストック含めてある程度の量は準備しておく必要があります。

 

【松】 非常用バッグの中身を定期的に確認したり、買い出しをしたりすることが大切だと思います。SNSなどの噂に流されて急に買いだめが起きると困るので、日頃からの備えが重要だと思います。

 

【岩】2年前の南海トラフ地震の臨時情報が発表されたときも、トイレットペーパー等の買いだめが起こり、この近辺でもお店から無くなったと聞きました。みんなが噂に流されないように気をつけ、一斉に買うと無くなるので普段から備蓄準備の意識を持ってもらうことは重要で素晴らしいことだと思います。

 

【片】 私の家は、地震が来てもおじいちゃんやおばあちゃんが「避難しなくてもいける」と言うことが多いので、自分から率先して避難できるよう声をかけたいです。

 

【岩】過去の経験から前回は問題なかったという意識があると、避難しなくても大丈夫と考え、避難行動が遅れたりすることはあると思います。お隣同士で声がけしてもらうことは大切です。栁川さんはどうですか。

 

【栁】 私の家の周りはご老人ばかりで若い人が少ないので、防災士として率先して避難を呼びかけたいです。

 

【岩】要支援者など誰が助けるとか課題はありますが、助け合いのできる地域であってほしいと思います。栁川さんが輪を広げていってほしいと思います。
阿南市も災害のリスクは高いので、防災士の皆さんの力を借りながら災害への備えをより強力にしていきたいと思います。
話の内容は変わりますが、阿南市の好きなところや魅力だと思うところを教えてください。

 

【片】 阿南市の好きなところは、美しい海や山に囲まれて自然豊かなことです。福井の方にある祖父母の家の前の川で、夏に魚やカニを捕まえるのが好きです。

 

【嘉】 自然が多くて静かなところが好きです。 学校の帰り道、木が風で揺れる音を聞きながら友達と遊んだりすることが好きです。

 

【岩】 産業と自然の調和が取れているのは阿南市の誇りです。 美味しい食材があることも自慢に思ってください。

 

【岩】 こんな阿南市になればいいなと思うことがあれば教えてください。

 

【片】 年齢や性別、職業に関係なく、防災意識が全体的に高いまちになればいいなと思います。

 

【岩】そのためには何をすれば良いですか。

 

【片】全員参加の防災訓練などの機会があれば、意識は高まると思います。

 

【岩】阿南市も総合防災訓練を実施していますし、二中での避難所開設訓練や、防災士による各地区の訓練などもありますので、皆さんの口からも同年代の人に意識を持ってくださいと広め、より防災士の多い市にしていってください。

 

【栁】 誰もが自助・共助をし合えるような阿南市になってほしいです。

 

【岩】そのためには何をすれば良いですか。

 

【栁】自分に余裕があれば人助けをし合おうと呼びかけていきたいです。

 

【岩】防災士ではなくても普段から防災意識を持つことは重要だと思うので、少しずつでも取り組んでください。

 

【岩】 これから阿南市でどのように「キラリ」輝いていきたいですか。

 

【嘉】 防災士として学んだことを忘れず、自分自身が日頃から災害への備えを続けたいです。 家族や友達と災害について話す機会を大切にし、安心な暮らしにつながる行動をしたいです。

 

【清】 まずは防災について知ってもらうことが大事だと思います。様々な人に理解してもらい、被災者を少しでも減らしたいです。

 

【松】 祖母が学童の会長をしている縁で、小さな防災教室をすることになりました。 まずは身近なところから広め、1人でも多く生き残れるようにしたいです。

 

 

【片】 自分から積極的に防災活動に参加し、周りの人にも「自分も行こうかな」と思ってもらえるように、防災意識を広めていきたいです。

 

【栁】 これから災害について深く学び、自分から周りの人たちに伝えていくことで、まちの被害や被災者の数を少しでも減らしたいです。

 

【岩】 中学生で防災士を取られた皆さんは本当に心強いです。同年代の皆さんが声がけするのと大人から防災訓練に参加するように言われるのとでは違ってくると思います。皆さんだから出来ることがいっぱいあると思いますし、若い世代や女性の視点からの意見は、避難所運営においても大切にしたいので、足りない部分があれば阿南市に提言してください。進学などで一度阿南を離れることがあっても、阿南の良さを心に留め、また戻ってきて活躍してほしいと願っています。今日は本当にありがとうございました。

 

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