公開日 2025年10月06日
ある少女の詩
路地のむこうから 大きなお父さんの声がする
今夜もお酒を飲んで帰ってきた
そんなとき きまったように 母さんは言う
「きょうは 服を着て寝るのよ 母さんが おこしたらすぐ目をさますのよ」
服を着ていつでも逃げられるように ふとんにもぐりこむ
ねちゃだめ ねちゃだめ
いくら自分にいいきかせても いつか ゆめをみている
どれほどねたのかな
ちゃわんのわれる音
父さんのだみ声に目がさめた
母さんの小さな小さな声も聞える
母さんが なぐられている
母さん なぜ泣いてあやまるの
悪いのは父さんよ
お酒を飲む父さんなのよ
どうやって家を出たのか
どうやって父さんから逃げることができたのか
いま 母さんと私は 暗い 寒い 夜道を歩いている
母さんは一言も話さない
母さんの顔は涙でぐちゃぐちゃ
私の顔だって-
夜の汽車道はこわい
暗い運河はもっとこわい
黒い手がでて 母さんと私をひきずりこむような そんな気がする
でも
母さんと私は朝まで歩いた
朝になってそっと家に帰ると 父さんは大いびきでねていた
この父さんのかわりに
-母さんは働いているのに-
父さんはきっと最後までわからないだろう
お酒で悩んでいませんか。巻き込まれていませんか。
一度、相談・例会の見学に来てみませんか。
【日時・場所】
・第2水曜日 18:30~20:30 羽ノ浦公民館
・第2・4金曜日18:00~20:00 ひまわり会館
【問い合わせ】
保健センター (☎22-1590)
NPO法人 徳島県断酒会 (☎088-641-0737)
※詳しくは、広報あなんまたは徳島県断酒会のホームページをご覧ください。
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