公開日 2025年09月02日
ピロリ菌とは?
「ピロリ菌」の正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言います。「ピロリ菌」は、口から入ることで感染します。
以前は、汚染された上下水道の水が原因となっていました。現在の日本では、上下水道が整備されているので、家族内での口移し等が原因と言われています。
感染しても症状がないため、感染に気付くことができません。
5歳までに感染すると、除菌治療を受けるまで一生胃の中に感染しています。
感染期間が長くなると、徐々に胃を荒らし、胃炎や胃がんなどの病気を引き起こします。
中学3年生のピロリ菌検査
「ピロリ菌」を早期に発見し、胃がん発症予防のための除菌に結びつけることで、「ピロリ菌」による胃の病気のリスクを減らすことを目的としています。本市では平成30年度から始まりました。
10代の陽性率は5%以下と言われています。しかし、阿南市の陽性率は高い傾向があります。
ぜひ、この機会に胃がんの原因である「ピロリ菌」を早期に発見し、将来の胃の病気のリスクを減らしましょう。
1.対象
市内に住所を有する中学3年生
※対象者の保護者様宛で、保健センターより「事業のお知らせ」及び「検査希望調査書」を郵送します。
2.検査方法
尿検査(尿中ピロリ菌抗体検査)
尿検査には、痛みや副作用の心配がなく、検査による身体的な影響はありません。
3.検査費用
自己負担金0円
4.検査の流れ
令和7年8月上旬 : 希望調査書の発送
対象者の保護者様宛で、保健センターより郵送します。
令和7年8月29日 : 希望調査書の提出
検査希望の有無に関わらず、「希望調査書」を保健センターへ提出してください。
(返信用封筒を希望調査書と一緒にお送りしています。)
※期限を過ぎて提出された場合は、検査を受けることができません。
余裕をもって提出くださいますようお願いします。
令和7年10月上旬 : 検査日程の案内と尿検査に使用する物品の配布(検査希望者のみ)
阿南市立中学校に在籍する方 → 原則学校を通じて配布します。
阿南市立以外の中学校に在籍する方 → 自宅へ郵送します。
※検査希望者とは、事前に郵送した「希望調査書」にて、検査を希望し保護者の同意が得られた方です。
令和7年10月8日 : 尿検査の提出
阿南市立中学校に在籍する方 → 指定日(10月8日)に在籍する学校へ提出してください。
阿南市立以外の中学校に在籍する方 → 指定日(10月8日 午前7時30分から10時まで)に健康づくりセンターへお持ちください。
※生理中の方は提出を控えてください。ピロリ菌尿検査は、血液の混入で検査結果を正しく判定することができません。
※提出予備日:10月8日に提出できなかった方は、
10月10日・14日・23日(午前7時30分から10時まで) → 健康づくりセンターへお持ちください。
提出時間は、尿検査に使用する物品と同封の検査日程案内をご覧ください。
令和7年12月 : 結果の報告
対象者の保護者様宛で自宅へ郵送します。(学校には個人の結果を報告していません。)
▼「希望調査書」を紛失された方は下記をダウンロードし、ご返送ください。
中学3年生のピロリ菌検査の 一次検査(尿検査)で「陽性」となった場合
ピロリ菌に感染している可能性があります。16歳以降に医療機関への相談をお勧めします。
スムーズに二次検査(胃内視鏡検査)や除菌(内服)をお受けいただけるよう、16歳になってから協力医療機関(結果通知に同封)へ相談のうえ、保護者の判断で受けてください。
※ ピロリ菌は、胃がん等の胃の病気の原因である細菌ですが、発症までに長い時間がかかります。中学生の時に発見されてもすぐに発症することはないと言われています。
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二次検査(胃内視鏡検査)
尿検査で分かったのは、「ピロリ菌に感染している可能性がある」ということです。胃内視鏡検査を実施し、本当にピロリ菌に感染しているか確認します。
※一次検査(尿検査)と二次検査(胃内視鏡検査)のいずれの検査でも、ピロリ菌が「陽性」と判定されると、医師と相談のうえ、除菌(内服)を行います。
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除菌(内服)
除菌は1週間薬を内服します。薬は2種類の抗生物質(細菌を殺す薬)と胃薬です。
除菌の薬を内服後に、ピロリ菌が胃から排除されたか確認の検査を行い終了です。
除菌の成功率は70~80%と言われています。
除菌が成功しなかった場合は、薬を変更し2回目の内服を行います。
2回目の除菌の成功率は1回目が失敗した方の80~90%と報告されています。
※大多数の方は副作用はありません。下痢、軽い皮疹、味覚障害等が起こる場合があります。
注)一次検査とは、阿南市が実施する尿検査のことをいいます。(無料)
二次検査とは、陽性者が医療機関で受ける診断確定のための検査のことをいいます。(保険診療)
ご家族の皆さんへ
家族が「ピロリ菌陽性」と判定を受けた場合は、家族間でピロリ菌に感染している可能性が高いため、ぜひピロリ菌検査や胃がん検診を受けてください。
40歳以上の方は、6月に送付済の「がん検診等受診券」を用いて、胃バリウム検査や胃カメラ検査で胃の状態を確認ください。
「がん検診等受診券」を用いて、胃がん検診を受ける場合は、こちらをご覧ください。
胃がんは、喫煙や食生活などの生活習慣が発症のリスクを高めるとされています。
食生活については、塩分の多い食品の過剰摂取や、野菜・果物の摂取不足が指摘されています。
胃の状態の確認だけでなく、この機会に生活習慣も見直してみましょう。
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