公開日 2025年05月01日
令和7年度から、65歳の方などへの帯状疱疹予防接種が、予防接種法に基づく定期接種となりました。
なお、予防接種を受ける法律上の義務はありません。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
接種対象者
阿南市に住所があり、以下のいずれかに該当する方
(1)令和7年度(令和7年4月1日~令和8年3月31日)に65歳を迎える方
(2)令和7年度から令和11年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方
(3)101歳以上の方(令和7年度のみ)
(4)60歳から64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいがあり、日常生活がほとんど不可能な方
※(1)、(2)、(3)に該当する方へ、令和7年4月30日に予診票を発送しました。
※(4)の方は接種について、医師と相談してください。
※対象年齢で、阿南市に転入された方は保健センター(☎0884-22-1590)へご連絡ください。
令和7年度(接種期間:令和7年4月1日~令和8年3月31日)の定期接種対象者
※対象者は年度によって異なり、令和7年度の定期接種対象者が、一部公費負担で接種を受けられるのは、令和7年度の1年間のみとなります。接種の機会を逃さないようにご注意ください。
接種期間
令和8年3月31日(火)まで
接種費用(自己負担額)
ワクチンの種類 |
自己負担額 |
生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)(販売名:ビケン) |
4,000円×1回 |
不活化ワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)(販売名:シングリックス) | 10,000円×2回 |
※生活保護世帯の方は無料
接種医療機関
阿南市委託医療機関及び徳島県内の委託医療機関
※必ず事前に連絡し予約のうえ、病院を受診してください。
接種時に必要なもの
①予診票
②「高齢者の帯状疱疹予防接種済証」(高齢者の帯状疱疹予防接種のお知らせに印字されています)
③接種費用
④本人確認書類(年齢がわかるもの:健康保険証等)
※①、②については対象者の方への個人通知に同封しています。
注意事項
・帯状疱疹にかかったことのある方も定期接種の対象です。
・不活化ワクチンをご希望の方で、既に任意接種として1回接種されている場合、2回目のみを定期接種として取り扱います。
・帯状疱疹ワクチンの交互接種は認められません。
(例:1回目に生ワクチン、2回目に不活化(組換え)ワクチンの接種は不可)
・他のワクチンとの同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができます。
・原則、過去に帯状疱疹ワクチンを接種された方は対象外です。ただし、ワクチンの効果や既往歴等を踏まえて医師が必要と判断した場合は定期接種の対象となりますので、接種医と相談し、保健センターにご連絡ください。
・帯状疱疹の生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)とそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔をおいてください。
(例:5月1日(木)に接種した場合、5月29日(木)に接種可)
帯状疱疹ワクチンとは
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)と不活化(組換え)ワクチン(GSK社:シングリックス)の2種類があります。
接種回数や接種スケジュール、接種条件、効果、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
生ワクチン |
不活化(組換え)ワクチン |
|
接種回数(接種方法) |
1回(皮下に接種) |
2回(筋肉内に接種) |
接種スケジュール |
- |
通常2か月以上の間隔をおいて2回接種 ※病気や治療により、免疫の機能が低下した、または低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。 |
接種できない方 |
病気や治療によって、免疫が低下している方は接種できません。 | 免疫の状態に関わらず接種可能です。 |
接種に注意が必要な方 |
輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上おいて接種してください。 | 筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。 |
帯状疱疹ワクチンの効果
生ワクチン |
不活化(組換え)ワクチン |
||
帯状疱疹に対するワクチンの効果(報告) |
接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 |
9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 | |
接種後10年時点 | - | 7割程度の予防効果 | |
帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果(報告) |
接種後3年 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
帯状疱疹ワクチンの安全性
ワクチンの接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、不活化(組換え)ワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 |
生ワクチン |
不活化(組換え)ワクチン |
70%以上 | - | 疼痛⋆ |
30%以上 | 発赤⋆ | 発赤⋆、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感⋆、熱感⋆、腫脹⋆、疼痛⋆、硬結⋆ | 頭痛、腫脹⋆、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感⋆、倦怠感、その他の疼痛 |
⋆ワクチンを接種した部位の症状
各社の添付文書より厚労省にて作成
その他
・リーフレット[PDF:318KB](帯状疱疹ワクチンの定期接種化について)
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