恵まれた自然に感謝!サーフィン連盟が蒲生田海岸でビーチクリーン

公開日 2024年05月10日

 美しい海を守ろうと、阿南市サーフィン連盟主催のビーチクリーンが5月5日、蒲生田海岸で行われ、90人余りのボランティアが清掃活動に汗を流しました。

 蒲生田海岸は、四国最東端に位置する県内有数の上級者向けサーフスポットで、ウミガメの産卵地としても知られていますが、潮流や季節風の影響でプラスチックごみなどが漂着し、景観を損ね、海洋環境への影響が懸念されています。
 参加者は、ポリ袋を片手に、延長約800メートルの海岸を歩きながら、漂着したペットボトルや発泡スチロールなどを、30分余りで約90袋の漂着物を回収・分別しました。
 このビーチクリーンの活動は、平成元年に市サーフィン連盟を設立したことを機に始められた社会貢献活動の一つで、今回で34回を数えます。
 会長の武知和一さんは、「このためだけに県外から参加してくれる人もいて感謝している。イベントとしては年1回だが、サーフィン大会でも清掃活動を行っている。サーフィン愛好者の間では、海から上がるときに片手で拾えるだけのごみを拾う“ワンハンドビーチクリーン”の取組が広がっており、環境保全への意識も高い。ただ、これまでは、回収したごみを自宅に持ち帰って処分する必要があったため、一度に多くのごみを拾うことが出来なかった。市が支援してくれることで、そうした心配はなくなった。漂着物は、街から川を伝い風波によって流れ着く。街中のポイ捨てごみをなくす取組も必要」と強調していました。
 また、親子で参加していた表原充典さんは、「私たちは自然の恩恵を受けてサーフィンを楽しませてもらっている。今日は、恩返しするつもりで参加しました」と、ひと汗かいた後の表情は晴れやか。当日は「こどもの日」であり、意義深いひと時を過ごされていました。
 卒業した大学のサーフィン部の後輩たちに熱いまなざしを向けていたのは、本市が誇るプロサーファー・武知実波さん。「彼女たちは、部活動の一環として参加してくれている。ごみを拾うことで、ごみを捨てない人づくりに寄与できている」と評した上で、「県南の海は魅力的であると同時にポイ捨てなど観光地特有のリスクも抱える。自然の恩恵を受けて活動している私たちが、そうしたリスクもカバーできれば海岸環境は保てる」と力を込めていました。
 恵まれた自然への感謝の気持ちを忘れないボランティアの皆さん。自らの「手(て)」を加えることで、“すき”な海が“すてき”な海に感じられる一日となったのではないでしょうか。

 阿南市では、海岸における良好な景観及び海洋環境の保全を図るため、団体が行う海岸漂着物や海岸に至る河川等におけるごみの回収・処理に係る費用の一部または全部を、予算の範囲内で支援しています。分別・洗浄して家庭ごみとして処理できないくらいの大量のごみを回収する場合などは、ぜひご活用ください。
 詳しくは、こちらをご覧ください。
 

 

<清掃活動の様子>
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