公開日 2019年03月31日
地域ケア会議の趣旨
地域ケア会議は、介護保険法第115条の48で規定されている「介護支援専門員、保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者、民生委員その他の関係者、関係機関及び関係団体により構成される会議」のことであり、阿南市が設置し、地域包括支援センター(高齢者お世話センター)または阿南市により運営されています。
阿南市では、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、市民の3人に1人が65歳以上の高齢者となり、医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれています。現在の「お世話型」の支援を継続していくと、介護給付費の増大に比例して、市民の皆さまにご負担いただく介護保険料も上昇してしまうことが明らかになっているため、今後は「自立支援の理念」に沿った支援への転換が強く求められています。
こうしたことから、介護保険事業の適切かつ安定的な運営を確保するため、阿南市が目指す「自立支援の理念」を地域包括支援センター(高齢者お世話センター)、介護支援専門員、サービス提供事業者及び地域住民等の関係者と共有する必要があると考え、その手法の1つとして「地域ケア会議」に積極的に取り組んでいます。
阿南市が実施する地域ケア会議について、詳しくはこちらを御覧ください(居宅介護支援事業所、居宅介護サービス事業所の方向け)。
地域ケア会議の種別
阿南市では、高齢者の自立支援と要介護状態の重度化防止に向け、地域包括支援センター(高齢者お世話センター)と役割分担を行いながら「地域ケア会議」の普及・定着に取り組んでいます。
1 阿南市が運営する地域ケア会議
⑴ 阿南市自立支援ケア会議
自立支援・介護予防の観点を踏まえた「地域ケア個別会議」として、毎月1回開催しています。
地域包括支援センター(高齢者お世話センター)職員、介護支援専門員、理学療法士、栄養士等の多職種の助言を得ながら、要介護者等の生活行為の課題を解決することで自立を促し、QOL(生活の質)を向上させることを目的としています。
訪問介護における生活援助中心型サービスのケアプランについて、多職種協働による検証を行い、必要に応じてケアプランの是正を促します(訪問回数が多いこと自体を問題視するのではなく、利用者が望む生活の維持やQOL向上に向けた訪問サービスの意義を十分に理解し、多職種の視点からより良い支援のあり方を検討します)。
※ 阿南市自立支援ケア会議で使用する様式のダウンロードはこちらです。
※ 阿南市内の居宅介護支援事業所及び介護予防支援事業所、介護サービス事業所の方は会議を傍聴することができます(先着10名まで。開催日の2週間前までに予約必要)。
⑵ 阿南市地域ケア推進会議
社会基盤の整備によって地域課題を解決することを目的に阿南市が開催する「地域ケア会議」です。
個別ケースの検討により把握された地域課題を共有し、その解決に向けた協議を行うことで、地域に不足する資源の開発や地域包括ケアシステムの構築に向けた施策を推進します。
令和5年度第1回地域ケア推進会議議事録[PDF:253KB]
2 地域包括支援センター(高齢者お世話センター)が運営する地域ケア会議
⑴ 個別ケア会議
各地域における個別課題の解決を目的に開催する「地域ケア会議」です。
包括的支援事業における「包括的・継続的ケアマネジメント支援業務」の一環として、支援困難事例等を抱える介護支援専門員のサポートを行います。
検討する事例のサービス担当者に限らず、民生委員をはじめ地域の多職種の視点から課題の解決に向けた検討を行います。
地域におけるネットワーク等多様な資源の活用を図りながら支援の方向性を検討します。
関係者間でケース課題を共有し、顔の見える関係づくりを支援します。
※ 個別ケア会議による支援を希望される場合は、事業所が所在する地域を担当する高齢者お世話センターに御相談ください。
⑵ 小地域ケア会議
個別ケア会議の積み重ねから明らかになった地域課題について、情報の共有や解決に向けた具体策の検討を行うことを目的とした「地域ケア会議」です。
おおむね町単位の小さな地域に共通する課題について検討しています。
地域課題の検討を通じ、地域の人々のネットワークの構築・強化、地域の課題解決力の強化にも取り組んでいます。
地域課題が市全体に共通する課題である場合は、阿南市が開催する「地域ケア推進会議」における協議につなげています。
※小地域ケア会議の開催状況等についてはこちらから御覧いただけます(準備中)。
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