公開日 2025年05月01日
麻しんは感染力が非常に強く、麻しんにかかると脳炎を発症したり、死亡するケースもあります。麻しんにかからないためには、予防接種が一番有効です。
麻しん(はしか)とは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
症状
麻しんウイルスによる感染症で、とても感染しやすい病気です。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています。感染すると、約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。患者さん1000人に1人の割合で脳炎が、死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人といわれています。
予防接種について
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防できません。予防接種が最も有効な予防法といえます。
麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。