先天性風しん症候群について

公開日 2023年08月01日

妊婦(特に妊娠初期)が風しんにかかると、胎児に風しんウイルスが感染し、出生児が先天性風しん症候群を発生することがあります。こういったケースが2019年から2021年1月時点で6例、報告されています。

風しんは2018年7月末から流行が始まり、2018年に2,941例、2019年に2,298例の全国流行になりました。2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の流行で国内外の人の移動が激減したことから、2020年は101人、2021年は12人が報告されています。2018~2019年の報告患者の多くが成人で、男性が女性の約4倍でした。

 

 

○先天性風しん症候群にかかると・・・
妊娠中の感染時期により重症度、症状は異なりますが、出生児は難聴、心疾患、白内障、精神や身体の発達に遅れがある場合があります。また、網膜症、血小板減少、糖尿病、小眼球などの症状がみられることもあります。

 

○原因は・・・
風しんウイルスが原因となります。
免疫のない女性が風しんにかかると、血液、胎盤を介して胎児にうつります。

 

○予防は・・・
風しんウイルスはインフルエンザのように感染します。外出後の手洗い、うがいが大切です。
また、妊娠する可能性のある女性は、事前に予防接種を受けておくこともお勧めします。過去に風しんにかかったか、予防接種を受けたかが不明な場合は、医療機関で抗体価の検査を受けることができます。

 ★徳島県が、妊娠を希望する又は妊娠する可能性が高い女性(妊婦は除く)、昭和54年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた男性を対象に無料で抗体検査を実施しています。

             詳しくは、徳島県ホームページ「徳島県風しん抗体検査」 をご覧ください。

 ★昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性を対象にクーポン券を送付し、令和7年2月28日まで無料で抗体検査から実施できるようになっています。

             詳しくは、厚生労働省ホームページ「風しんの追加的対策」をご覧ください。

検査結果に応じて予防接種を受けることをお勧めしております。

 

○予防接種を受ける場合・・・

阿南市に住所を有する方で、風しんの抗体検査結果が低い場合(HI法16倍以下に相当する抗体価)予防接種費用の一部助成を行っております。

詳しくは、阿南市ホームページ「成人風しん予防接種費用助成金事業について」をご覧ください。

また、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性であり、抗体検査の結果で十分な量の抗体がない方(HI法8倍以下に相当する抗体価)については、クーポン券を使用し、定期予防接種として無料で予防接種を受けることができます。※ただし、2025年2月28日までの間に限ります。

妊娠する可能性のある女性が風しんワクチンを接種する場合には、まず1カ月間避妊し、ワクチン接種を行い、その後2カ月間の避妊が必要となります。

 

○妊婦さんを守るために・・・
妊婦の夫(パートナー)、子ども及びその他の同居家族が風しんにかからないよう、注意しましょう。

 

 


国立感染症研究所:風しん及び先天性風しん症候群について

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