公開日 2010年10月30日
はじめに
火災の6割以上は失火が原因で発生しています。放火を除けば、ほとんどの火災は不注意や不始末で起こる人災ですから、日頃の心掛け次第で防ぐことができます。
火災が発生したときは、慌てずに素早く行動しましょう
- 火災を見つけたらまず大声で『火事だ』と隣近所の人に助けを求めましょう。小さな火事でも、消防署に『119』番通報しましょう。
- 出火から3分以内で消火するのがベストです。落ち着いて素早く行動しましょう。消火器や水だけでなく、毛布など身近にあるもので消火しましょう。
- もし、天井まで火が立ち上がって燃え広がりだしたら消火は、困難になりますので、無理をせず避難をしましょう。避難をする時には、燃えている部屋のドアや窓等を閉めて延焼を防ぎましょう。
出火原因別ワースト5
ワースト1: 放火
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【放火の主な原因】
【対策】
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ワースト2: たばこの不始末
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【たばこの主な原因】
【対策】
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ワースト3: 放火の疑い
ワースト4: コンロ
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【コンロ火災の主な原因】
【対策】
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ワースト5: たき火
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【たき火火災の主な原因】
【対策】
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もし、火事になったときの対処方法(屋内の火災)
【油なべの火災の場合】
水をかけるのは厳禁。少し離れた所から消火器で消し、ガスの元栓を締めるのがベスト。消火器がない場合は、火の出ている鍋に蓋をしたり、濡らして堅く絞ったタオルやシーツなどで鍋の全体を覆う。
【カーテン・ふすま・障子などが燃えた場合】
火が燃え上がるときの通り道となるので、天井まで火が立ち上るまえまでに消火器や水などで消火を。間に合わない場合は、カーテンはレールからはぎ取り、ふすまや障子は蹴り倒してから消しましょう。
【衣類に火が着いた場合】
着衣に火が着いたら、地面等に体をこすりつけて火を消しましょう。近くに水等がある場合は、その水を利用しましょう。
【石油ストーブから火が出た場合】
消火器を火元に向けて消火を。消火器がない場合は、毛布などをストーブに覆い被せバケツで水を一気にかけて火を消しましょう。
※ 火が消えた後も、余熱で再度火災となる場合もあるので、十分注意しましょう。
【電気製品】
いきなり水をかけると感電するおそれがあるので注意を。まずコードをコンセントから抜くこと。できればブレーカーを切ってから火を消しましょう。
【たばこによる火災の場合】
たばこの火災で怖いのは炎が出ない無煙燃焼。着火後、数時間たって燃え出すこともあるので注意を。見えない所に火だねがある場合があるので広範囲にわたって消火器又は水をかけましょう。
もし、火事になったときの対処方法(屋外の火災)
【放火・たき火】
火元が屋外にある場合は、家屋に火が燃え移る前に消火することが大切です。煙や匂いなど異臭に気がついたら、直ちに火元を確かめて、ボヤのうちに消火しましょう。あらかじめ出入り口付近や車庫・物置などに消火器や水の入ったバケツなどを用意しておきましょう。