たばこによる火災にご注意を

公開日 2024年06月13日

たばこによる火災にご注意を!!
 

 全国の出火原因として最も多いものは6年連続でたばこによる火災です。たばこの火は小さいため、たばこの火が原因で大きな火災に発展するとは想像しがたいかもしれません。しかし、阿南市内でもたばこによる火災が過去に何度もあり、その中では死者が発生した事案もあり想像以上の火災へと発展する場合もあり注意が必要です。

 

たばこ火災の特徴
 たばこ火災の大きな特徴として「無炎燃焼」があります。無炎燃焼とは炎を伴わずに燃えることです。長時間いぶすように燃え続けるため、燃えていることに気付きにくく、外出や就寝で発見が遅れ、被害が拡大する特徴があります。可燃物や天候などの条件によって10数分で発炎する場合もあれば、過去の実験では、座布団や衣類などにたばこを置いて10時間以上経過してから燃え上がった例もあります。
 また、密閉空間では一酸化炭素が発生し、人体に有害となります。

動画:居室全体が延焼 出典:消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)

 

たばこによる火災を防ぐために
 生活の中には、たばこの火で簡単に着火する布団や衣類、紙などが至る所にあり、喫煙者がいるところであれば、どこでも火災になる可能性があります。 たばこ火災を防ぐため次の点を心がけましょう。


・吸い殻をゴミ箱に捨てない。
 吸い殻を直接ゴミ箱に捨てたり、灰皿に溜まった吸い殻を完全に消えているか確認せずにゴミ箱に捨ててしまうと消えていなかった火がゴミ箱内で燻り、その後出火し延焼拡大してしまう可能性があります。


・寝たばこをしない。
 寝ている間に、たばこの火種が布団の中や周囲の紙類に落下すると無炎燃焼が広がり、気付かないまま火災に発展する可能性があります。また、一酸化炭素中毒で亡くなるケースも考えられます。

動画:寝たばこによるふとんの「くん焼」 出典:消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)


・灰皿に吸い殻を溜めない。
消したつもりでも消えていなかった吸い殻が溜まった吸い殻に燃え移り、火災に発展する可能性があります。

動画:ガラス製灰皿が割れる 出典:消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)


・ポイ捨てをしない。
 深く考えずに捨てたたばこが大火災に発展することもあります。阿南市では過去に屋外でたばこを吸っている際に、灰を落とそうとして火種も落ちてしまい枯草に着火し火災に発展した事例があります。


・寝る前や外出前にたばこが確実に消えているか確認する。
 たばこによる火災は無炎燃焼が継続した後に燃えだします。たばこの火を消したつもりで寝たり、外出したりすると、その時は火が見えていなくても後から火災に発展することがあります。


・住宅用火災警報器を設置する。
 たばこによる火災は火が出る前に多量の煙が出ます。さらに、煙が出てから発火するまでに時間がかかるため、発火する前に気付くことができれば容易に消火できます。少しでも早く火災に気付くために住宅用火災警報器は有効です。


加熱式たばこについて
 加熱式たばこは火を使用しないからといって火災の危険性がないと思ってはいけません。
 加熱式たばこにはリチウムイオンバッテリーを使用しているものもあります。皆さんも携帯電話のバッテリーやモバイルバッテリーが膨張、爆発したというニュースを目にしたことがあると思います。これらと同じように、安全装置の故障や不具合などにより異常発熱や発火に発展する可能性があります。定められた使用方法を守り、異常を感じた場合はすぐに使用をやめる。社外品の互換バッテリー等、メーカー保証のないものを無理に純正品と組み合わせて使用しない等、十分注意して使用することが必要です。

 

http://www.city.anan.tokushima.jp/syoubou/docs/2022082500054/
リチウムイオン電池からの火災にご注意を!
(2022年8月25日掲載記事 阿南市消防署)

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