トラッキング火災にご注意を

公開日 2023年12月21日

冬場は空気が乾燥し、火災が発生しやすくなります。火災にも様々な種類がありますが、市民の皆さんのちょっとしたひと手間で防げる火災があります。「トラッキング現象」という言葉を耳にしたことがありませんか?
今回は、市民の皆さんの身近に潜む「トラッキング現象」をご紹介します。
トラッキング現象
トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだプラグの差し刃間に付着した、ほこり等が湿気を帯びて微小なスパークを繰り返し、やがて差し刃間に電気回路が形成され出火する現象です。

◎NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)が発表している製品事故の注意喚起資料

 

トラッキング

この写真は、阿南市消防署で行われたトラッキング現象の再現実験です。

 

トラッキング現象が発生すると、コンセント部分から出火し、周囲にある可燃物などに燃え広がり火災が拡大します。
トラッキング現象による火災防止策
・使用しないときはコンセントからプラグを抜く。また、使用していないコンセントにはコンセントキャップ等でフタをして、ほこりが入らないようにする。
・倉庫(米の冷蔵庫等)や、テレビの裏側など、長期間挿しっぱなしになっており、普段掃除が行き届かないコンセント付近を定期的に点検し、ほこりをふき取る
・コンセントプラグに水分が付着したり、ほこりが溜まらないようにカバーなどを使用する。(ホームセンター等で購入できます。)
・プラグが変形しているものは使用しない。
※電気製品を使用していなくても、電源が「OFF]であっても、コンセントにプラグが挿さっているだけで発生します。
また、これからの寒い季節は結露によりほこりが湿気をふくみトラッキング現象が発生しやすくなっています。
年末年始などの大掃除のタイミングでコンセントを確認し、ほこりをふき取ったり、普段使っていない部屋などのコンセントを確認し、身近なところから火災を防いでいきましょう。