公開日 2022年10月28日
令和4年度阿南市ESCO事業実施に向けた公募型サウンディング調査結果
阿南市では、令和4年8月22日から令和4年9月30日において、民間事業者と対話形式で、ESCO事業の実施に向けた公募型サウンディングを実施しました。
1 調査対象施設
⑴阿南市立那賀川図書館
⑵阿南市科学センター
⑶阿南第一学校給食センター
⑷南部学校給食センター
2 調査実施時期
令和4年8月22日~令和4年9月16日 エントリー期間
令和4年8月23日~令和4年9月30日 施設見学・対話実施期間
3 参加事業者数
調査参加事業者・・・・3事業者
4 対話によるサウンディング調査の概要・結果
⑴契約関係
①契約期間について
・来年度当初から公募すれば、来年度中に工事を完了しうる。
・事業者側のリスクも考えると12~13年程度が合理的である。
・10~15年が適当と考える。
②契約方式について
・金利負担のないギャランティードセイビングス方式
・事業者としてはどのような契約方法でも対応可能
・サービス付賃貸借方式も検討して欲しい。
③募集時期について
・エネルギー使用料金の高騰などを考えるとなるべく早期に募集した方がよい。
・補助金申請を目指すのであれば、それを見越した募集時期を設定する必要がある。
・蓄電池等の補助金を検討するならば、早期的に公募する必要がある。
④対象施設について
・別々の募集でも構わない。
・4施設一括公募が望ましい。
・一括して募集して問題ないが、その際は削減保証も総括としてほしい。
⑵省エネ効果
①省エネ効果、光熱水費の削減について
・エネルギー使用料金の高騰が想定されることから早期に実施すべき。
・光熱水費の削減見込みあり。
・照明だけで、40%の省エネ化は厳しいと考えている。
②照明の交換による省エネ見込みについて
・照明交換のみによりESCO事業の実現可能性あり。
・照明の更新であればシェアードセイビングス方式で成立可能性あり。
・全照明を現状のまま交換するという条件で試算したところ、実現可能性あり。
③照明以外の器具類の交換について
・省エネに繋がらない設備改修の場合でも補填があれば成立は可能。
・仮設工事や養生などの点から一緒に実施した方が安く、早く済む。
・省エネルギーに直接寄与しない設備の更新は、ESCO事業の効果面からはマイナスとなる。
⑶ESCO事業
①契約期間中の修繕について
・事業者が対応する。契約期間中は、保守点検も定期的に実施する。
・当社、当社協力店により対応する。
・市内業者と修繕契約締結を予定している。
②電気使用量の管理について
・毎月の請求書データとBEMS装置により把握できる。
・CTを組込み電力量をロンギングできるシステムを構築する。また、BEMSにより遠隔監視、定期的アドバイスも検討できる。
・スマートメータによる30分ごとのデマンド値把握が容易である。クラウド型の一括管理システムも存在する。
③設備の改修工事について
・工事期間中は休館等の対応が必要である。
・施設の運営に支障のないよう、土日や夜間工事に対応する。
・休所日や夜間に工事することもできる。
⑷その他
①他自治体での実績について
・全国で多数の実績あり。
・四国は実績がないが、全国的には多数実施している。
・四国において街灯のみであるが実施している。
②公募方法への要望等
・ESCO事業は15年にも及ぶ長期的な関係になる場合もあり、実績等も考慮した慎重なパートナー選定が必要である。
・提案内容を重視した技術点優位の構成としていただきたい。
・市民サービスの向上に寄与する付加価値提案枠を採用して欲しい。