公開日 2021年09月02日
8月29日付の投稿で、避難所の非常食の提供に関するご意見をいただきましたので、9月2日付読者の手紙欄にて投稿内容に関してのお答えを掲載させていただきました。
投稿内容
避難所初日の非常食の備え
「避難したけんど、食べる物がないんじょ」。災害の避難先で緊急食の提供がないとはどういうことだろう。
19日は未明から激しい雷鳴とバケツをひっくり返したような豪雨になった。阿南市南部を流れる福井川や桑野川が氾濫の危険性ありということで、市から2万3868人に避難指示が出された。もちろん私にも緊急速報エリアメールが届いた。
メールの文面は「警戒レベル4の情報で、危険な場所から全員避難するように」とあった。その末尾に「食事は持参してください」と書いてあったのを思い出した。なので「避難所に食べるものがなくても落ち度はない」ともいえる。しかし、慌てている人なら、読み飛ばすかもしれない。
念のため、市役所に問い合わせたら「1日目は自分で食事を持参してもらう。2日目は市の備蓄からアルファ米を提供し、3日目には県の備蓄から提供する」とのことだった。不安のあまり慌てて避難するのが精いっぱいだ。それなのに避難所では食べるものがない。近くに店もない、隣町に買い出しに行くにも交通の足がない。その避難初日に空腹が襲ってくる。安心の提供という観点から、備蓄期限の回転を兼ねて、非常食を早期に提供することができないものだろうか。
(お答え)
初日から避難者に備蓄の非常食提供
本市では、去る8月19日に、前線による大雨により、福井川流域や桑野川下流域の大原無堤地区の住民の方に対し避難情報を発令いたしました。
災害発生のおそれが生じた場合は、避難所を開設し、避難対象区域にお住いの皆さんに避難を呼びかけております。
本市から避難情報等を発令する際の伝達手段としては、①防災行政無線放送、②CATVテロップ配信、③登録制メール配信、④緊急速報メール配信、⑤NHK総合テレビのデータ放送で情報伝達をおこなっています。
ご指摘の、緊急速報メールで「食事は持参してください」と書かれていたとのことでございますが、阿南市から配信した緊急速報メールでは、食事の持参についての「掲載はしていません」。
なお、お問い合わせに対する、1日目は住民持参、2日目は市町村備蓄、3日目は県備蓄とのご回答については、徳島県及び県内市町村が定めた「南海トラフ地震等に対応した備蓄方針」でございます。
本市では、避難された方で食料をお持ちでない方については、初日分から市が備蓄している非常食(アルファ米、クラッカー等)を提供させていただいております。
また、市が各避難所に備蓄している非常食は、大規模災害時の想定避難者数の1日分を備蓄しておりますが、災害の規模によっては支援物資が届かない可能性もあることから、各ご家庭においても災害時に備え、食料等の備蓄に努めていただきますようお願いいたします。