胃がんゼロに向けて 中学生3年生のピロリ菌検査(無料の尿検査)

公開日 2020年09月08日

本市では、平成30年度から胃がんの原因である「ピロリ菌検査」を中学生3年生を対象に実施しています。

「ピロリ菌」は、感染していても症状がないため、感染に気付くことができません。気付かないうちに時間をかけて胃を荒らし、胃炎や胃がんを引き起こしていきます。

早期に発見し、胃がん発症予防のための除菌に結びつけることで、「ピロリ菌」による胃の病気のリスクを減らすことを目的とし、今年度も「ピロリ菌検査(尿検査)」を無料で実施します。

 

1.対象

市内に住所を有する中学3年生の方

※対象者の保護者様宛で、市保健センターより「事業のお知らせ」及び「検査希望調査書」を郵送します。

 

2.検査方法

尿検査(尿中ピロリ菌抗体検査)です。

尿検査には、痛みや副作用の心配がなく、検査による身体的な影響はありません。

 

3.検査費用

自己負担金は0円です。

 

4.ピロリ菌

「ピロリ菌」の正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言います。「ピロリ菌」は、口から入ってきて感染する菌です。

以前は汚染された上下水道の水が原因となっていました。現在の日本では上下水道が整備されているので家族内での口移し等が原因と言われています。

5歳までに感染すると、免疫力の問題から持続感染し、長い時間をかけて徐々に胃を荒らします。

感染期間が長くなると、胃炎や胃がんを引き起こすリスクが高くなります。なるべく若い時期に除菌することで胃がんなどの病気を予防する効果があると言われています。

 

5.ピロリ菌検査の意義

世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関は、胃がんの8割が「ピロリ菌」の感染が原因であり、除菌によって胃がんの発症を3割から4割減らすことが出来ると発表しています。

※除菌とは内服によりピロリ菌を胃から排除することです。詳細は下記の【8.尿検査で「陽性」となった場合】をご覧ください。

 

6.対象を中学3年生とした理由

・体格が成人に近づくため、ピロリ菌検査が陽性後の二次検査や除菌(内服)がより安全に実施できるため

・中学校を卒業すると、進学や就労で市外で生活する方が増加し、検査を受けにくくなるため

・「ピロリ菌陽性」となった場合でも、ピロリ菌感染から約10年しか経っていないので胃粘膜がきれいな場合が多く、胃炎や胃がん等の予防がしやすいと言われているため

 

7.本市はピロリ菌陽性率が高い!?

下記は平成30年度からの本市と佐賀県の比較です。佐賀県は県全体でピロリ菌検査を実施しています。本市は佐賀県より25%受診率が低い状況です。ピロリ菌の陽性率は約3%高い状況です。

ピロリ菌の陽性率が他市より多いと推測されます。本事業対象者の方も含め、市民の方で医師からピロリ菌検査を勧められた際にはぜひ検査を受けてください。

 

8.事業の流れ

8月中旬:対象者の保護者様宛で、市保健センターより「阿南市中学生ピロリ菌検査事業のお知らせ及び検査希望調査書」を郵送します。

8月下旬:検査希望の有無に関わらず、お送りした返信用封筒にて「希望調査書」を市へ返送ください。

10月初旬:検査希望者(市立中学校)は学校を通じて尿容器を配布します。指定日に学校へ提出してください。

      検査希望者(市立以外の中学校)は自宅へ尿容器を送付します。指定日に健康づくりセンター(宝田町荒井6-1)へお持ちください。

※精度管理上、生理中の方は提出を控えてください。

11月初旬:ピロリ菌検査の結果を対象者の保護者様宛で郵送します。
※検査希望者とは、事前に郵送した「希望調査書」にて検査を希望し保護者の同意が得られた方です。

 

▼「希望調査書」を紛失された方は下記をダウンロードし、ご返送ください。

希望調査書(同意書)[PDF:188KB]

▼検査の詳細な流れ

検査の流れ [PDF:278KB]

 

9. 尿検査で「陽性」となった場合

①ピロリ菌に感染している可能性があります。

②医療機関への相談

除菌(内服)ができる年齢は16歳以降であるため、16歳以降に協力医療機関(結果通知に同封)で二次検査(確定のための検査)や除菌(内服)についてご相談ください。

※ ピロリ菌は、胃がん等の胃の病気の原因である細菌ですが、発症までに長い時間がかかります。中学生の時に発見されてもすぐに発症することはないと言われています。

③二次検査

胃内視鏡検査や呼気検査等で、ピロリ菌に感染しているか再度確認します。

一次検査(尿検査)と二次検査でピロリ菌が「陽性」となった方は医師と相談の上、除菌を行います。

④除菌(内服)

除菌は1週間薬を内服します。薬は2種類の抗生物質(細菌を殺す薬)と胃薬です。

除菌の薬を内服後に、ピロリ菌が胃から排除されたか検査を行い終了です。

除菌の成功率は70~80%と言われています。

除菌が成功しなかった場合は、薬を変更し2回目の内服を行います。

2回目の除菌の成功率は1回目が失敗した方の80~90%と報告されています。

※大多数の方は副作用はありません。下痢、軽い皮疹、味覚障害等が起こる場合があります。

 

10.個人情報

尿検査の結果は保護者に郵送するため、個人情報は守られます。

学校に個人の結果は報告しません。

 

11. 市全体で胃がんゼロを目指すために

本市の胃がん死亡者数は、下表のとおり減少傾向にあります。しかしがん部位別の死亡率は上位を占めています。

胃がんを予防するためには、胃がんの原因である「ピロリ菌の除菌」を行って、ピロリ菌を胃から排除することが重要です。

 

 

「ピロリ菌感染」は乳幼児期の家族内での口移し等が原因と言われています。

家族が「ピロリ菌陽性」と判定を受けた際には、家族間でピロリ菌に感染している可能性が高いため、ぜひピロリ菌検査や胃がん検診を受けてください。

40歳以上の方は6月に送付される「がん検診等受診券」を用いて、胃バリウム検査や胃カメラ検査で胃の状態を確認ください。

※本市の胃がん検診の料金が0円となる方は、本市国民健康保険加入者、高齢受給者、後期高齢者医療被保険者、生活保護世帯、市民税非課税世帯の方です。

 

▼阿南市ホームページ 令和2年度がん等の検診 

https://www.city.anan.tokushima.jp/docs/2020031000044/

 

▼広報あなん7月号 がん検診チラシ
https://www.city.anan.tokushima.jp/docs/2020062200024/file_contents/16-17.pdf

 

食生活については、塩分の多い食品の過剰摂取や、野菜・果物の摂取不足が指摘されています。喫煙や食生活などの生活習慣が胃がん発症のリスクを高めるとされています。

 

お問い合わせ

保健福祉部 保健センター
TEL:0884-22-1590
FAX:0884-22-1894

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