公開日 2020年05月01日
本市は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため災害対策本部を設置し、対応に当たっています。緊急事態宣言の延長を受けて、市民の皆様に向けた表原市長のメッセージをご紹介します。
この度、政府が全国への緊急事態宣言を延長する意向を固めるなか、阿南市としても市民の皆様にお伝えしておきたいことが、本日は7点ございます。
まず1点目は、明日からのGWを前に今一度、県境をまたぐ往来、人の集まりやすい場所への移動につきましては、厳に自粛いただきたいということであります。本日の専門家会議において、特定警戒地域での感染者数は減少傾向にあると言われましたが、まだまだ予断を許さない状況です。まさしく今が感染拡大を抑える最も大切な期間でありますから、どうか引き続きのご協力をお願いいたします。
2点目は、政府による10万円の特別定額給付金についてであります。阿南市では本日付で「定額給付金対策室」を立ち上げ、市民の皆様に可能な限り早く給付ができるよう取組を進めております。しかしながら、オンラインでの申請は本日より受付をスタート、最短で月末からの給付、また、郵送での申請についてはシステム改修などの対応もあり、5月下旬に申請資料の発送、6月上旬からの振込み対応となる予定です。いま、本当に苦しい思いをされている皆様におかれましては、「それでは遅い」というお気持ちもあろうかと存じます。私としても本当に心苦い思いでありますが、職員一丸となって対応して参りますので、どうかご理解とご協力をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
3点目は、阿南市独自の「ひとり親家庭等緊急応援給付金」についてであります。政府においては、この度子育て世帯を支援する取組として、児童手当を受給する世帯に対し、対象児童1人につき1万円の給付を行うことが決まっていますが、阿南市においては、経済的な影響を大きく受けることが見込まれるひとり親家庭等をさらに応援する目的で、児童「扶養」手当の受給者に対し、1世帯当たり3万円を支給することに決めました。なお、この給付金については、申請などの特別な手続きは必要はございません。
4点目は、小中学校の臨時休業の延長についてであります。この度、5月6日までとされておりました臨時休業を、GW期間中、またその後の感染リスクを考慮し、5月24日まで延長することに決めました。また、休業期間中における登校日は設けないことといたします。延長に伴う子どもたちの学習の遅れなどへの対策は、インターネットを活用した動画配信など、徐々にではありますが新しい取組を進めております。休業長期化を余儀なくされ、子どもたち、そして保護者の皆様の不安もひとしおかと存じますが、感染拡大防止を最優先事項として、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。
5点目に、市内の中小企業事業者に対する支援策についてであります。政府においても、中小企業などに対する最大200万円の「持続化給付金」の支給手続きが開始されておりますが、阿南市としては、さらなる独自支援策について実現に向けた検討を進めており、後日その内容をお伝えできればと考えております。私のもとに、連日多くの皆様から救いを求める声が多く届いております。十分とは言い切れないかもしれませんが、なるべくの形でその声に寄り添っていきたいと思っています。どうかこの窮地を乗り越えていただけることを願っております。
6点目に、自動車に貼る「あななんステッカー」の無料配布についてであります。徳島県内においても、県外ナンバーの車に対する様々な報道がなされており、市内在住の県外ナンバー所有者のご不安も、いまだにあるものと存じております。そこで今回、こちらの「あななんステッカー」を独自にデザインし、市内の主要な企業に配布すると共に、市役所窓口等で希望者にお配りすることとなりました。運転する全てのドライバーに、優しい気持ちや思い遣りの心を大切にしてほしいとの願いを込めてつくりました。数に限りはございますが、どうか有効にご活用ください。
7点目は、「学生自粛応援プロジェクト」についてであります。ふるさと阿南を離れ、阿南への帰省を自粛してくれている学生さんを応援しようと、この度、東京と関西の「阿南ふるさと会」を中心とした方々のご協力をいただき、阿南の特産品と愛情を込めた手作りマスクをお届けする運びとなりました。たとえ離れていても、ふるさと阿南を身近に感じていただき、事態収束後には元気な姿で阿南に帰ってきていただけることを心からお待ちしています。
最後になりますが、この難局を乗り越えようと、多くの企業や個人の皆様より、支援の申し出をいただいております。ふるさとを想う気持ちが、徐々に広がりを見せていることを、市長として誠に誇らしく、そして嬉しく思っています。引き続き市民一丸となって、立ちはだかる見えない壁を乗り越えて参りましょう。