着衣着火による火災にご注意を!

公開日 2023年06月21日

着衣着火による火災にご注意を!!
~火災の危険は日常生活に潜んでいる~

 

 全国で、着衣着火による火災が毎年発生しています。着衣着火とは、調理中にこんろの火が袖口に燃え移るなど、何らかの火が着ている衣服に着火する火災です。着衣着火は直接衣類が燃え、顔面に向かって燃え広がるため、年齢に関係なく大やけどや最悪の場合死亡する危険が高くなります。
 過去阿南市でも着衣着火の火災が数件発生しており、死者も発生しています。焼却中やストーブの炎が意図せず衣服に触れたことが原因です。また、夏にはバーベキューや花火等の火気を扱う行事が増えるので注意が必要です。

 

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)が発表している着衣着火事故の注意喚起動画

 

注意ポイント

〇火に近づきすぎないようにしましょう。
 手を伸ばしたり、かがんだりすると、意図せず体が火に接近する可能性があります。

〇火の周囲にも注意しましょう。
 風が吹くような場所は、着火すると燃え広がり大変危険です。また、引火しやすい液体(オイルや灯油等)が付着したままの服で火に近づかないでください

〇服装に注意しましょう。
 袖口や裾が広がっている衣服、マフラーやストールなど垂れ下がるものは、火を扱う際には身に着けないようにしましょう。また、衣服の表面が毛羽立った素材は表面フラッシュ※1にも注意が必要です。防炎製品の衣類(エプロンやアームカバー等)を着用すると延焼拡大を防ぐことができます。
※1 わずかな炎の着火で短時間に衣類の表面を火が走る現象で綿、レーヨンなどで生地の表面が起毛されている毛羽立ちの多い衣服で起こりやすい

〇コンロなどでは火力の調節を心掛けましょう。
 調理の際は、炎が鍋底からはみ出さないように気を付けてください。火のそばで作業をするときは一度消火しましょう。

〇バーベキュー等の火を起こす際、火が点いていないように見えても着火剤は継ぎ足さないようにしましょう。
 着火剤に引火したことで衣類や皮膚に飛び火する恐れがあり危険です。ガソリンやアルコールを注ぐのも危険な行為ですのでやめましょう。また点火後、着火剤が燃え尽きないうちは着火剤が跳ねたりして火傷を負う危険性があるので火が安定するまではあまり近づかないようにしましょう。

着衣着火が起きたら・・・

 万が一、着衣着火が起きたら、大声で助けを呼ぶ。そして、脱ぐ・叩く・水をかける等して早急に消火して下さい。水がない、すぐに脱衣できない場合は、走り回らず燃えているところを地面に押し付けるように、その場で倒れこみ転がって消火しましょう。これは「ストップ、ドロップ&ロール」といってアメリカの消防士たちが考案した消火方法です。
1.ストップ(止まる):走り回ると火の回りが早くなります。
2.ドロップ(倒れる):立っていると、炎が頭側に延焼し広がっていくため、頭や気道を熱傷する危険性があります。
3.ロール(転がる):手で顔を覆うようにして、左右に転がり火を窒息消火させます。

※やけどを負った場合はすぐに水で冷やし、医療機関を受診してください。やけどが重症の場合はためらわず救急車を要請して下さい

お問い合わせ

消防本部 消防署
TEL:0884-22-3847