平成30年度から国民健康保険制度が変わります

公開日 2018年03月06日

 平成27年5月に「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」が成立し、平成30年度から、都道府県が国保の財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等、国保運営に中心的な役割を担うことで、制度の安定化を目指すこととなりました。

 この法律により、平成30年度からは、都道府県が毎年度、市町村ごとの国保事業費納付金及び標準保険料率を決定するとともに、保険給付に必要な費用を、市町村に交付金として支払う制度に変わることとなります。

 市町村においては、これまでと同様、資格管理や保険給付、保健事業などの住民に対するきめ細やかな事業を実施し、都道府県が示す運営方針や標準保険料率等を踏まえ、保険税の決定及び賦課・徴収を行うとともに、新たに都道府県に納付金を納めることとなります。

平成30年度の制度改革による、都道府県と市町村の役割は次のとおりです。

改革の方向性

1.運営の在り方

 (総論)

○都道府県が、当該都道府県内の市町村とともに、国保の運営を担う
○都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業運営の確保等の国保運営に中心的な役割を担い、制度を安定化
○都道府県が、都道府県内の統一的な運営方針としての国保運営方針を示し、市町村が担う事務の効率化、標準化、広域化を推進
  都道府県の主な役割 市町村の主な役割
2.財政運営 財政運営の責任主体
・市町村ごとの国保事業費納付金を決定
・財政安定化基金の設置・運営
・国保事業費納付金を都道府県に納付
3.資格管理 国保運営方針に基づき、事務の効率化、標準化、広域化を推進
※ 4.と5.も同様
・地域住民と身近な関係の中、資格を管理(被保険者証等の発行)
4.保険税の決定
 徴収・賦課
標準的な算定方法等により、市町村ごとの標準保険料率を算定・公表 ・標準保険料率等を参考に保険税率を決定
・個々の事情に応じた賦課・徴収
5.保険給付 ・給付に必要な費用を全額、市町村に対して支払い
・市町村が行った保険給付の点検
・保険給付の決定
・個々の事情に応じた窓口負担減免等
6.保健事業 市町村に対し、必要な助言・支援 ・被保険者の特性に応じたきめ細かい保健事業を実施
(データヘルス事業等)

(厚生労働省資料より)

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