第4回  新庁舎ワンテーマ解説

公開日 2016年04月21日

  新庁舎の環境配慮技術について紹介します 


阿南市の新庁舎はさまざまな環境配慮の手法を採り入れ、次世代の低炭素型まちづくりの中心拠点としての役割を目指しています。この取り組みが評価され、新庁舎は国土交通省が推進する住宅・建築物省CO2先導事業の採択プロジェクトに認定されています。

近年、建築物のサスティナビリティへの関心が高まっています。サスティナビリティとは、環境性能に優れ、持続発展可能な社会の構築に貢献する建築物であることを表す言葉で、その度合いを数値化して示すためにCASBEE(キャスビー)が用いられます。


CASBEE と BEMS


CASBEE(キャスビー)とは、建築環境総合性能評価システムのことで【Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency】の頭文字を取ったものです。
キャスビーの具体的な評価内容には以下の6項目があります。

  • 室内環境(Q1)…音環境、温熱環境、光・視環境、空気質環境
  • サービス性能(Q2)…機能性、耐用性・信頼性、対応性・更新性
  • 室外環境(Q3)…生き物環境の保全と創出、まちなみ・景観への配慮、地域性・アメニティへの配慮
  • エネルギー(LR1)…建物の熱負荷抑制、自然エネルギー利用、設備システムの高効率化、効率的運用
  • 資源・マテリアル(LR2)…水資源保護、非再製性資源の使用料削減、汚染物質含有材料の使用回避
  • 敷地外環境(LR3)…地球温暖化への配慮、地域環境への配慮、周辺環境への配慮

キャスビーの総合評価には、S(素晴らしい)、A(大変良い)、B+(良い)、B-(やや劣る)、C(劣る)の5段階があり、A以上がサステナブル建築として優良とみなされます。実施設計段階での阿南市新庁舎の評価は次のとおりで、ランクとしてはSランクを取得しています。
キャスビー評価結果.pdf(1MB)

BEMS(ベムス)とは【Building Energy Management System】の頭文字を取ったもので、キャスビーが設計段階での環境配慮に対してベムスは運用段階での環境配慮となるものです。室内環境を各種センサーを用いて把握し、空調機器などをIT技術を駆使して最適運転させることで、必要以上のエネルギーを省き、ランニングコストの削減、省CO2に貢献します。また、データを収集して機器の運転に反映させるなど、新庁舎にはさまざまなシステムが存在します。

次に新庁舎に採り入れられている具体的な環境配慮技術を見ていきましょう。

新庁舎の省CO2技術

日射対策

日射を遮るために、ガラス面はほぼ全面に特殊な金属皮膜をコーティングしたガラスを用いるとともに、各階には奥行2mの水平庇(ひさし)を設置しています。 3階以上の西面には、県産杉材による外部日除けルーバーを設置し、西日対策としています。
日除けルーバー.png

シーリングファン

シーリングファンが生み出す気流で、中間期の自然換気期間を延長し、盛夏でも28℃で快適に感じられる室内環境を実現。省COと健康性、快適性を両立させています。消費電力も1台あたり約20Wと小さく、省電力な機器としての特徴をもっています。
LED照明とシーリング・ファン.png
執務室天井部分のLED照明とシーリングファン

グリーンボイド(風の道)

高層部南面中央のグリーンボイド(風の道)は全面ガラスの換気空間で、館内の暖められた空気を最上階まで導いて放出します。これにより、新鮮で冷涼な外気の取り組みを促進し、空調エネルギーを削減、省COに貢献します。
自然換気.png

全館LED照明

地場の産業でもあるLEDを全館の屋内・外構照明に採用し、高効率、長寿命の特性を活かし、省COを図る計画としています。また、照明設備からの発熱を抑えることで、冷房の際には、空調機の負荷軽減にもつながっています。

太陽光発電と自然採光

あなんフォーラムの大屋根に、大規模な太陽光パネル(100kw)を設置し、日常的に館内で使用します。軽量で熱を蓄えにくい県産杉材を活用した自然採光の仕組みを採り入れ、自然光と調光制御により、日中のあなんフォーラム内の照明電力を削減します。
太陽光発電と自然採光.png
阿南フォーラム天井部の太陽光発電が乗るハイブリット屋根と自然採光

地中熱利用(サーマルトンネル)

庁舎の地下にめぐらせたサーマルトンネルを通して、外気を空調設備へと導きます。冷房・暖房双方の運転に地熱の恒常性を利用して、あらかじめ空気を冷やしたり、暖めたりすることができます。これによって、空調機の負荷を低減させる効果を得ています。
サーマル・トンネル.png

 

お問い合わせ

総務部 庁舎建設課
TEL:0884-22-8285

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