受け継がれる農村行事「実盛さんの虫送り」

公開日 2013年07月25日

日々の取材で出会った素敵な一場面を写真で紹介します。

 

2013年7月

受け継がれる農村行事 「実盛さんの虫おくり」 (7月23日)
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 夕風の涼味うれしい夏の盛り、長生町上荒井の桑野川堤防で、稲の害虫を追い払って豊作を祈る農村行事「実盛さんの虫送り」が行われ、地域住民など約150人が松明をかざし、「実盛さ~んのお通りじゃ」と叫びながら川下へと練り歩きました。夕闇に揺らめく炎は長生地域の夏の風物詩となっています。
 「虫送り」の歴史は平安末期までさかのぼります。平家の武将・斎藤実盛にまつわる農村伝説にちなんだ行事として各地に広り、かつて桑野川流域でも7月の土用の入りに新野町川又から十五夜かけて川下の地域へと火が送られていました。そんな農村文化を今に伝え、地域ににぎわいを創出しようと、平成15年夏、長生公民館が中心となり半世紀ぶりに復活させました。毎年、趣向を凝らし、大声大会や輪投げなどの余興も取り入れ、子どもたちにも人気です。今年は、甲冑を着た実盛さんも登場して盛大に開催されました。
 実行委員長で実盛さんに扮した勢井友義さん(79歳)は、「地域住民の協力で続けることができています。来年は馬に乗って登場してみようかと考えています。」と話していました。長生公民館館長の田村恭子さんは「ふるさとの風景は変わっても心のふるさとはいつまでも変わりません。こうした行事を通じて、子どもたちの心にふるさとの情景を焼き付けていきたい。」と話していました。
 農薬の無かった時代の害虫防除の知恵「虫送り」。収穫の豊かさを願う行事は、世代を超えて受け継がれるうちに、いつしか人々の心の豊かさを深める行事へとその役割を変えています。

 

(vol.1119)

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