公開日 2010年10月30日
はじめに
地震はいつ、どこでどんな大きなものが起こるか前もって知ることができません。
しかし、地震のときに人命の安全を図るためには、初期消火、安全な避難及び応急救護について知識を身につけて資材を準備しておき、いざというときには、知識や資材を活用して、落ち着いて対処することが大切です。
揺れを感じたら(地震?)
- まず落ち着いて机やテーブルの下に身を隠しましょう。
- 周りを見渡して座布団などがあれば、頭部を保護しましょう。
※大地震が起こると家具類が倒れてきたり、電灯、棚やタンスの上の物が落下してくる危険があります。注意しましょう。
非常脱出口の確保
- 揺れを感じたら、玄関などの扉を開けて非常脱出口を確保しましょう。
※マンションなどでは地震で扉がゆがみ、開かなくなることがあります。注意して下さい。 - 大揺れは1分程度でおさまるので周囲の状況をよく確かめ、あわてて外へ飛び出すことなく落ち着いて行動しましょう。
※あわてて戸外に飛び出すと、窓ガラスなどの落下物でけがをすることがありますので注意しましょう。
地震と感じたら、あわてず冷静に出火を防ぐ
- 使用中のガス器具、ストーブなどは、素早く火を消しましょう。
- ガス器具は元栓を締め、電気器具は電源プラグを抜きましょう。
- 地震後に避難する場合は、ブレーカーを切ってから避難しましょう。
※地震により電気機器が転倒したりして、燃えやすい散乱物などに接触して出火することがあります。
火が出たらまず消火を
- 万一出火したら、まず消火器や三角バケツなどの消火用具でボヤのうちに消し止めましょう。
- 大声で隣近所に声をかけ、みんなで協力しあって初期消火に努めましょう。
※『火を消せ』と叫ぶと自分自身を冷静にするきっかけとなります。
狭い路地、塀ぎわ、崖や川べりに近づかない
- 狭い路地や塀ぎわは、瓦などが落ちてきたり、ブロック塀やコンクリート塀などが倒れてきたりするおそれがあるので近づかないようにしましょう。
- 崖や川べりは地盤のゆるみで崩れやすくなっている場合があるので、これらの場所から遠ざかりましょう。
※近くに丈夫なビルや広場があるときは、一時そこに避難して様子を見るとよいでしょう。
避難は徒歩で、持ち物は最小限に
- 避難をするときは、必ず徒歩で避難しましょう。
- 服装は、活動しやすいものにしましょう。
- 携帯品は、必要品のみにして、背負うようにしましょう。
※自動車による避難は交通混乱のもとになります。注意しましょう。
津波に注意しましょう
- 強い地震(震度4程度以上)を感じたとき、又は、弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは、直ちに沿岸域、河口から離れ、急いで高台などの安全な場所に避難しましょう。
- ラジオなどで、津波情報をよく聞いて、情報を入手しましょう。 ※津波は津波警報より先に来ることがありますので十分注意しましょう。
山崩れ、崖崩れに注意しましょう
- 山際や急傾斜地域では、山崩れ、崖崩れが起こりやすいので、自分で素早く判断し、直ちに避難しましょう。
※過去に山崩れ、崖崩れがあったところは特に注意しましょう。
正しい情報を入手しましょう
- テレビ、ラジオの報道に注意してデマに惑わされないようにしましょう。
- 市役所、消防署、警察署などからの情報には、たえず注意しましょう。
- 不要、不急な電話は、かけないようにしましょう。特に消防署等に対する災害状況の問い合わせ等は消防活動に支障をきたすのでやめましょう。
※相当の被害が出て混乱しているときは、往々にして誤った情報が流れやすくなりますので十分注意しましょう。
協力しあって応急救護活動を
- 軽いけがなどの処置は、みんながお互いに協力しあって応急救護をしましょう。
※災害が大きくなると負傷者も多くなり、消防署などによる応急救護活動が間に合わないこともあります。
※消防署などで実施されている上級救命講習会(8時間)、普通救命講習会(3時間)、救急法(2時間)、人工呼吸法(1時間)のいずれかに参加をして応急救護の技術・知識を身につけましょう。
協力しあって救出活動を
- 建物の倒壊や落下物の下敷きになっている人がいたら、地域のみんなが協力しあって救出活動をしましょう。
自動車の運転中で地震が起きたら
- 道路の左脇か空地に停車し、エンジンを止めましょう。
- カーラジオで地震情報(災害情報)を聞きましょう。
- 警察官が交通規制を行っているときは、その指示に従いましょう。
- 避難をするときは、キーはつけたままにして、徒歩で避難しましょう。
※走行中に大地震が起きると、パンクしたような状態になりハンドルをとられます。