風水害(台風等)に備えて

公開日 2010年10月22日

暴風災害

はじめに


地震と違って、台風は襲ってくる時期が予測できます。台風による被害は、ほとんど台風の規模によって決まります。気象情報で中心気圧や最大風速を知り、万全の対策を立てておきましょう。
そして、台風が近づいてきたら、あわてずに的確に対処できるように日頃から次のようなことに心掛け、被害を最小限にとどめるようにしましょう。

 

停電に備えて


ローソク、懐中電灯、携帯用ラジオ、マッチなど。

 

火の使用は最低限に


風で大火を招くことがありますので要注意。

 

早めの浸水対策


屋根や窓、雨戸からの浸水に備えて修理しておく。雨水の逃げ道を確保するための排水溝を掃除しておく。浸水のおそれがでたら電気製品、家具を高い所へ。

 

非常持ち出し品


【生活用品】
ライター(マッチ)、ナイフ、缶切り、ティッシュ、ビニール袋など。赤ちゃんがいる場合はほ乳瓶なども。


【衣類】
下着、上着、手袋、靴下、ハンカチ、タオルなど。赤ちゃんがいる場合は紙おむつなども。


【貴重品】
預貯金通帳、健康保険証、免許証、現金(紙幣だけでなく、公衆電話用の10円硬貨も)。


【食料】
食料は、火を通さなくても食べられるもの(乾パンなど)。水はミネラルウオーターなど(1人1日3Lが目安)。赤ちゃんがいる場合は粉ミルクなども。


【救急薬品】
絆創膏、ガーゼ、包帯、消毒薬、解熱剤、胃腸薬、風邪薬、鎮痛剤、目薬など持病のある人は常備薬も忘れずに。

 

台風とは


【台風】
熱帯低気圧が発達して最大風速が17.2m以上になったもの。


【温帯低気圧】
日本付近では基本的には北へ行くほど温度が低くなります。南北に温度差があるので大気の状態は不安定になり、きっかけがあると、温度差を解消しようとして渦が発生します。これが『温帯低気圧』です。


【熱帯低気圧】
熱帯地方では、そんなに温度の差がありませんが、気温が非常に高いので、海水が蒸発しやすくなります。水蒸気はいずれ水に変化しますが、水になる時に放出するエネルギーにより発達する低気圧をさします。

 

風と被害


【風速毎秒10メートルから15メートル】
傘がさせない。風に向かって歩きにくい。看板やトタン板が飛ぶ。


【風速毎秒15メートルから20メートル】
風に向かって歩けない。小枝が折れる。高速道路での運転は困難。


【風速毎秒20メートルから25メートル】
しっかり身体を確保しないと転倒する。車の運転は危険。


【風速毎秒25メートルから30メートル】
立っていられない。屋根での作業は危険である。樹木は倒れ、ブロック塀が壊れる。


【風速30メートル以上】
屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。

 

台風の大きさと階級分け(その1)


【大型(大きい)】
風速毎秒15メートル以上で半径が500Km以上800Km未満


【超大型(非常に大きい)】
風速毎秒15メートル以上で半径が800Km以上

 

台風の大きさと階級分け(その2)


【強い】
最大風速が毎秒33メートル以上44メートル未満


【非常に強い】
最大風速が毎秒44メートル以上54メートル未満


【猛烈な】
最大風速が毎秒54メートル以上

 

集中豪雨


短期間のうちに狭い地域に集中して降る豪雨のことで、突発的に降るため、その予測は比較的困難です。

 

1時間の雨量と降り方


【10ミリから20ミリ】
ザーザーと降り、雨音で話し声がよく聞こえない。


【10ミリから20ミリ】
どしゃ降りで、側溝や下水、小さな川があふれる。


【30ミリから50ミリ】
バケツをひっくり返したような降りで、道路が川のようになる。


【50ミリから80ミリ】
滝のように降り、土石流が起こりやすい。車の運転は危険。


【80ミリ以上】
大規模な災害発生の危険性があり、厳重な警戒が必要です。